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2007年07月09日
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カテゴリ:小説
『蝉しぐれ』藤沢周平



清流とゆたかな木立にかこまれた城下組屋敷。
普請組跡とり牧文四郎は剣の修業に余念ない。
淡い恋、友情、そして非運と忍苦。
苛烈な運命に翻弄されつつ成長してゆく少年藩士の姿を、
精気溢れる文章で描きだす待望久しい長篇傑作!


以上解説


時代物だし、ちと分厚いな~と思ってたけど
スラスラ読めました。


藤沢周平さんは有名なので名前は知ってたし、
何本か映画にもなっていたのですが
小説を読んだのは初めてです。



この小説を読もうと思ったキッカケは
映画の方の「蝉しぐれ」で木村佳乃さんが
とても印象に残ってるからです。

以前テレビでこの映画を放送してたんだけど
録画し忘れてかなりショックでしたびっくり
CMの木村さんの美しさがずっと頭から離れませんでした。
テレビであったのにすぐレンタルする気にもならず
いつのまにか忘れていたのですが
図書館で小説を見つけてついつい借りてしまいました。



純愛小説っぽいのかと思ったらそうではなかったです。
もちろん淡い恋愛も書かれていますが
主人公、文四郎の青春成長物語ですね。


なんといっても、真夏の炎天下の中汚名をきせられ
切腹させられた父の亡骸を乗せた車を押す文四郎が
とても切なかったです。

そして3人の友情。

剣の試合のシーン。

ふくとの淡い初恋。


見せ場がたくさんありました。


とてもテンポ良く進んでいて
堅苦しくなく読みやすかったです。



最後20年の時が過ぎ、ふくと文四郎がどうなったか
とても気になっていましたが
ちゃんと二人の気持ちに決着がついてよかったです。


ハッピーエンドなラストではないけれど
読んだ後、とても清々しい気持ちになれました。


映画も是非見てみようと思います。
   下矢印



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  星星星





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最終更新日  2007年07月09日 14時10分43秒
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