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カテゴリ:自然保護
春先から、おなかをすかせて目撃されているクマや
射殺されてしまったクマの情報を伺うために 石川県や富山県の行政をまわっています。 富山県の福光町では、去年の秋に出荷できないまま、 古く腐ったようになった畑の大根を 食べにきていたコグマが撃ち殺されてしまいました。 よっぽど、おなかがすいていたんでしょうね・・ 私は、大根のようなものはクマのエサにならないと考えていました。 母親にエサのとり方も教えてもらえないまま、 はぐれてしまったのでしょうか? 毎日、毎日食べに来ていたそうです。 教えてくれれば、もっと栄養になるエサを届けたかったです。 段々山のほうに置くなどして、奥山のほうに帰せたかも知れませんね。 担当の方は出来ればオリで捕まえて、山奥に帰してやりたかったと仰っていました。 福光の方では、山も深く・・民家の無いところもあるので 放獣が可能なんだそうです。本当に羨ましい話です・・が・・ 殺してしまったのは残念で仕方ありません。 いつも同じ場所に出てきて大根を食べていたので、その付近にオリを設置したのに、 いつもとは違う場所に現れてしまったので射殺されてしまったのだそうです。 石川県でも、先日、クマがオリで捕まえられ射殺されてしまいました。 石川県では、去年・・163頭も有害駆除で殺してしまったのに・・ 去年、充分なエサを取れないまま、冬ごもりし、なんとか生き延び、 おなかをすかせて出てきているクマでも、 捕まえたら 片っ端から殺すそうです。 鳥獣保護管理計画というものがあって 保護などという文字がついているので・・なんだか良い計画なのかな? と思ってしまいますが・・内容は、 排除地域(民家や畑と、その付近)に出てきたクマは 全部捕まえて殺すと言うものです。 捕獲された場所を見てきました。 民家も近く、クマが本来棲む山ではありませんでしたが・・ 小高い丘の上のほうに、田んぼや畑が広がる、閑静な場所で、 周りはスギなどの林に囲まれていました。 確かに、民家の近くにでてきてしまい、 住んでいる人に怪我などを負わせることがあってはいけませんが・・ (特に去年は、エサを探すあまりとんでもない所まで来てしまっています。) 間違って、人里に出てきてしまったクマを・・ 一つの命を・・ そんなに簡単に殺していいのでしょうか? 本当に、殺す必要があるのでしょうか? そのクマの胃の中は 雑草だけだったそうです・・・ 『放獣場所が無い』 『排除地域に出てきたクマは駆除する』 そんな人間の勝手な理由を振りかざし 人間の都合だけで・・ 何の思いやりも、優しさもない対応は あまりにもひどいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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