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カテゴリ:自然保護
昨日で、またドングリが200キロを超えたので
今日も100キロほど運ぼうと思い・・ 一人で行っても良かったのですが、次女に白羽の矢を(笑) 地図を吟味して、今頃はこの辺りにクマがいるはず・・ というか、居てくれたら・・と思う辺りが 今日行った、鳥越の奥から小松の大山方面に向かう林道です。 小松の山と尾口の山の間の谷のような地域です。 きっと素敵や山に違いない♪半分確信して行きました。 これは入り口手前の村の左手の山です。 確かに・・綺麗です。紅葉も美しい・・ しかし、綺麗過ぎる・・・(^^; なぜか違和感を感じました。 その意味は林道の奥深く進んで行ってやっと気づきました。 林道も舗装されておらず、周りも多少のスギがあるとは言え 広葉樹の山々が続いています。 最初はドングリの置き場所ぐらい いくらでもあるだろうと気楽にしていました。 しかし、進めど進めど・・ドングリの木が見当たりません。 目立つのは、クルミとブナです。 クルミは時期が違いますし、ブナは今年は全く実をつけていないです。 林道から軽くみまわしただけで詳しい調査をしていませんが、 普通なら簡単に見つけられるウワミズザクラもミズキもハリキリも・・ 全然、見当たらないです。ブナやクルミは沢山あり 本当に見た目は美しいのですが・・ 一般の山より植生が乏しいように感じました。 数キロ進んで・・段々、悲しくなってきました。 この延々と続く美しい広葉樹の森には 今の時期、ほとんどエサになる木が無いのかもしれない・・。 これでは、冬ごもりの準備が出来ない。 最初に見た美しすぎる紅葉の山への違和感は・・ 石川県のクマの棲む森の今の姿が あちこちにミズナラの枯れた木が 幹と枝だけになり白く墓標のように立っていることに 知らないうちに慣れてしまっていたのか・・と気づきました。 ミズナラなどのドングリの木が無いから この山は、枯れ木もなく美しいのでした。 これは、とても悲しい現実でした。 石川県のクマをはじめとする動物たちにとって ブナも大切な実のなる木なのですが、温暖化の影響なのか? 大気汚染などの環境破壊の影響なのか? ブナたちが花芽をあまりつけず、全く実をつけない年が だんだん多くなってきているらしいのです。 石川の動物たちを支えていた陰の功労者である ミズナラの大量枯損は重大なダメージに思えます。 ブナがなっていれば、こんな場所のブナ林が クマ止め林として機能していたのだろうけれど・・ 今は、里山のコナラなどに頼るしかないのが現実なんでしょうね。 今朝は、なぜか?起きた時から嬉しいような悲しいような 泣きたいような・・感極まった感情が 胸の奥から湧き上がってくるようで・・ 今にも泣きそうになっていて、 自分でも、どうしたんだろう?と不思議に思っていましたが・・ そうか・・自然がこの山の存在を私に知らせようと 導いてくれたのかもしれないと思いました。 石川の山の問題を、また一つ知ることが出来ました。 こんな山の存在を知り、とても悲しく・・ そして、自然と動物たちが、このことを知ってもらえて 良かったと安堵しているような・・想いを感じ 嬉しくて・・悲しくて・・泣いてしまいました。 一緒に居た次女が、「なんで泣くの!」と 訝しげに聞いてきました。 「うん・・こんな綺麗な広葉樹の森なのに、 今の時期動物たちが食べるエサが無いから・・」 そう答えると、次女はすかさず 「だから、今、運んどるんやろ!」と励ましてくれました。 「そうやねぇ」(*^ ^*)とたんに元気が出ました。 一緒に来てくれた次女に感謝しました。 しかし、ここにはドングリを置ける場所は無いと判断しました。 クマたちがこんな山でエサを探すのは無駄ですから・・ 痕跡も簡単にはみつかりません。 冬ごもりする山に帰る途中に通るくらいでしょうか? 一度、顧問の先生にみていただきたい山です。 帰り道、やっと2~3本のコナラを見つけましたが。 発電所のすぐ近くで、実もなっていませんでした。 1つだけ道に落ちていましたが・・不作だったのかもしれません。 その山の状態を知るには、すぐそばの川の 水の透明度をみるのが一番かもしれません。 昨日の夜は土砂降りの雨だったので・・ 雨の次の日にしては、この川は綺麗な方かもしれません しかし、本当の自然の素晴らしい山や森から流れ出る 川の水の透明度には遠く及ばないと思いました。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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