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カテゴリ:自然保護
私の住んでいる市の山には、今年はコナラが少しばかりとはいえ
実をつけてくれていてクマの目撃情報が10月に入ってからは パタっとなくなっていました。 しかし、別の市では10月末まで目撃情報があり 捕殺もしていると小耳に挟んだのですぐさま電話で その市のクマ担当の人に話を伺ってみたところ クマはカキの味を覚えたから、ドングリがなっている今年も カキについているのだと仰るのです。 すぐに本部(会長)に連絡しましたが・・ そんなはずはない、今の時期はカキではなく ドングリが必要なはず!ということなので 今日、山の調査と、その町の人の お話を伺いに行くことにしました。 Nさん、Tさん、Fちゃんの4人です。 勿論、ドングリも必要な状況だったら困るので 220キロ用意していきました。 その町に着いて車を停めると、 おじいさんが近寄ってきてくれて 話をしてくれました。 おじいさんの家のすぐ軒下で顔から血を流したカモシカが 体を休めていたので市に届けたが、 市の職員が見に来た時から現れなくなってしまった・・ 死んでしまったのかなぁと心配そうでした。 80歳と仰っていましたが、 とてもお若くてびっくりしてしまいました。 優しいおじいさんと、ゆっくり話していたかったのですが 調査をするために、また来ますと言うと 「今度はゆっくりお茶でも飲みにおいで」と 言って下さいました( ̄- ゚̄ )マジ行っちゃいますよ・・・ それから奥の方の調査を始めました。 しばらく車で走ってみると・・ あれ??ここも道の両端にクルミが延々と生えていて 山が綺麗で・・ミズナラやコナラが無さそうな雰囲気でした(ーー;) 日曜の再現VTR?と思うような道を両脇の木の幹や枝、葉っぱを キョロ(∇ ̄ )(  ̄ ∇)キョロ見ながら走っていくと やっと見つけました! しかもミズナラとコナラが並んで生えていました。 しかしミズナラには実が全くついておらず 道にも落ちていません。 コナラは?と見てみると・・ あ?実があった!?と思って、よぉ~く見ると、それは 食害昆虫に切り取られ損なった未成熟な実でした。 他についていた実も同じようなものばかりで・・ まともな実はありませんでした。 木の下を見てみると・・ ハイイロチョッキリなどの昆虫に落とされたと思しき 未成熟な実がいっぱい落ちていました・・・ 道の途中までしか行きませんでしたが、 その周辺の数本しかドングリの木は見つけられませんでした。 もっと上のほうを探せばあるのかもしれませんが・・ ミズナラの枯れ木も見当たらなかったので ここも、鳥越ー小松の林道と同様な植生なのかもしれません。 やはり、本部の顧問の先生に見ていただく必要性がありそうです。 少し先の方に車を走らせると、ミズキを発見しました。 実もついています。少し嬉しくなりました。 こんな小さくて黒くて・・美味しそうには見えない実ですが・・ これもクマの好きな実なんだそうです。 そして・・もう少し先に行って車を停めて その辺りを見て回っていると イノシシか?カモシカのようなヒヅメの跡や クマの足跡らしいものもあり・・ 道の脇にこんなものが・・・ 先を歩いていた三人が教えてくれました。 最初・・何かわかりませんでした。 てのひらにのるほど小さいです。 何かの糞だということはわかるのですが(^-^; そして・・大人4人でよってたかって 棒で突っついて、最後はこんな形に・・(笑) そんなフンが道端にポツンポツンとあるのです・・・ そこで、何を思ったか?・・(他人事) 私は、その糞のスグ近くまで 鼻を近づけ匂いをかいでみました。 w( ̄Д ̄;)wおお~~っ!! イイ匂い・・・(笑) キーウイのような香りで・・ これは、もしかしたらサルナシの実を食べたクマの糞???と 勝手に決め付けました。それにしても小さい(ーー;) これで大盛りだったら間違いないけど・・ コグマ?ということにしてしまいました(笑) しかしこんな所を知らない人たちにでも見られたら・・ ウンチはつっつくは・・匂いを嗅いでるは・・で 絶対変なヒトたち扱いですね(^^; 今度から見張り役も用意しなければ(笑) クマは基本的に菜食で糞は嫌な匂いはせず 食べたモノによって色や内容物がかわり・・ どちらかというと未消化?な糞です。 4年前、福井県でドングリを運んだ時はカキの木のそばで カキの羊羹のような糞をみたことがあります。 その時は匂いをかぐ勇気はありませんでした( ̄。 ̄)・・・ 遠い目 福島支部長の話では、クリ林にあった クリを食べたクマの糞はマロングラッセのような 香りだったそうです! でも・・良い香りは新鮮なうちだけだそうなので・・(謎) 見かけた人は勇気を振り絞ってかいでみませう♪ 結局、私たちが進んだ辺りまでは、ドングリのなる木は 数本しか見つけられず、ミズキが1本・・ あとは、延々とクルミやブナだけでした。 クルミはネズミ、リスそれぞれ食べた跡の殻もありました。 しかしドングリは1粒も見つけられず 道にも欠片も転がっていませんでした。 小松などでは林道の脇にコロコロ転がっているのが すぐに見つけられるんですけどね・・(ーー;) 本当に・・こぉ~んな綺麗な山なのに・・ ブナが不作である、今年の、この時期この山には クマたち動物のエサになるもの・・ 特にクマが冬ごもりするために一番大事なエサ(ドングリ)は ほとんど?全く?無さそうです。 やはり・・ クマはカキの味を覚えたから (他の地域でドングリが実っている) 今年もカキについている・・のではなく (今年は地域的にドングリが実っている場所もあるけれど) ドングリが無い地域では、仕方なく人里のカキに来ている。 簡単な調査ではありますが、そう理解しました。 今後、顧問の先生と詳しい調査をしてクマやサルなどの動物たちが 人が住んでいる所まで行かなくても良いような お互いにとって良い対策を考えていきたいです。 とりあえずですが・・ 麓に住む人たちの所まで クマたちがエサを求めて出て行かないように・・ そして、動物たちのために・・ ヒトも動物たちも安心して過ごすことができるようにと願って 人が入れないような安全な場所にドングリ220キロを 何ヶ所かに分けて置いてきました。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年11月06日 06時46分34秒
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