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カテゴリ:自然保護
今日は本部の顧問である主原先生にお越しいただいての
石川のクマの生息域の山の調査でした。 よりによって写真の通り・・今年は、いつもより早い初雪で(^^; こんな悪天候なのに遠方から先生に来ていただいて 本当に恐縮でした( ̄▽ ̄;) 一番心配だったのが、先生が朝早くに京都から来られることで 次に、せっかく来ていただいたのに・・ 山の樹木が見えなかったらどうしようかと心配していましたが・・ 目的地に着いて、車を降りる度 なぜか?それまで降っていた雨や霙が、やんでくれて・・ 時々青空が顔まで出してくれました(*^ ^*) それにしても、やはり『主原先生は凄い!』です 初めて見た山を一目見るだけで、 この山は、何年ごろ(1970年代)に価値のある広葉樹(トチなど)は 「こうしん樹」が育てないほど、いっさいがっさい切り出され 他の広葉樹も皆伐されて、表土が崩れてしまい そこにオニグルミが入り込んだと・・いうように その地域の歴史を今までずっと見てきたかのように 教えて下さいます。 先生が教えてくださったことを今後、 その地元の人に伺って確認していこうと思いました。 一番最初に見ていただいた山は、そう言う風に 価値のある(値のつく)広葉樹を切り出して放置された山で ミズナラも枯れてしまっているそうです。 次に犀鶴林道に向かいましたが・・ こちらは道路も急で、雪が数センチ積もっていたため 山頂までも辿り着けず泣く泣く引きかえすことになるのですが・・ 途中のコナラの林までは行けました。 紅葉がめちゃめちゃ綺麗でした。 本当は山頂辺りのミズナラの枯れた木が延々と並んでいる所と 山頂を過ぎた辺りを見ていただきたかったのですが・・ でも、先生は大体わかりましたと仰っていました。 また、春に見に来ましょうと言ってくださったので、 次の機会に・・なりそうです(〃⌒ー⌒〃) それから金沢の山に向かいました。 が・・ちょっと道を間違えてしまい(^^; いきなり先週ドングリを置いた場所を見てもらうことになりました。 先生に説明を受けながらその場所を見ると 全く違う風景に見えるから不思議です。 全く何も知らないでいるのと、その山の歴史や 植生、人の手の入り方・・将来どうなっていくか? などを知るのは大事だなぁと思いました。 先生は、そこにいる樹木や草花たちの姿をひと目見ただけで 全てを読み取って、私たちに通訳してくださいます。 私などからすると、超能力者か?神様か?と思うくらい・・ 本当に凄いです。 車の窓から、チラッとみるだけでも、向こうの山には アベマキ・クヌギがあることや、こちらの山はコナラの林・・ 何でも教えてくださるので、楽しくて仕方ありません。 それぞれの県支部に一人ずつ 主原先生がいてくれたらイイのに・・と思ってしまいます。 犀川ダムに向かう県道沿いは、集落の手前の山と違って コナラ、ミズナラが少なく、ミズナラはカシナガ被害で 枯れてしまっているということでした。 ウラジロガシは所々に見えるのですが、今年は生理障害で実っておらず 来年も実らないそうです。 ただ・・スギの花芽が今年は多いので、それに連動している ブナが来年は花芽をつけてくれるだろう、ということでした。 そして、この山もやはり・・ 過去に山頂のブナを除く、ほとんどの広葉樹を皆伐されて、 そのために山が崩れた場所は今も樹木が育っておらず 草が生えているけれど、そう言う場所は カモシカが大好きな場所だそうです。 この山は、以前は上の写真のような常緑の広葉樹であるウロジロガシや 陽樹のミズナラ(写真では枯れてしまってます)の森だったようですが、 1960年代にウラジロガシは切られてしまい、 ミズナラもカシナガ被害で枯れてしまっていて ここも秋にはクマたちが食べるエサの少ない山だそうです。 こういった場所には、やはり、クマが人里まで降りないように・・・ カキやクリなどの木を植えてクマ止め林をつくり、予防対策をすることが 人にもクマにも安全な対策なのではないかと思います。 出てきたクマを捕まえて殺すだけでは 本当の解決にはならないし、人身被害も無くならないと思いました。 午前9時から午後4時頃まで山の調査に同行していただき 夕方、午後6時からは先生のご厚意で勉強会をしていただきました。 山の実りの豊凶の調査、スギの花芽の観察などを 県支部で実行し、クマが山から出てくる年には 町の人に、そのことを伝えて クマがクリ(9月)やカキ(10月)の実を食べにくる時期には 3~4日間だけ、不便でしょうが夜間の外出をなるべく控えて クマたちに実を食べさせてあげて欲しいと お願いしてまわってくださいと最後に先生が実体験を元に話して下さいました。 そういう活動が出来るように、もっともっと勉強して 出来ることから実践していきたいです。 ブナ 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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