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カテゴリ:自然保護
『森と生きる』 高橋健 著
どろ亀さんと東京大学北海道演習林 を読みました。 どろ亀さんと言うのは、東京大学農学部林学科の名誉教授 故 高橋延清 先生のニックネームです。 高橋延清先生は、熊森のことを知ってから お亡くなりになるまで、毎年必ずお電話を下さり ずっと熊森協会のことを応援してくれていたそうです。 久々に講演依頼を受け話す内容を考えているうち 森山まり子会長の講演で聞いた 「日本の森は クマがいないと 本当の森にはならない」 という、高橋延清先生の言葉のことを思い出しました。 今までの講演では、いつも使わせてもらっていたのに 高橋先生のことは何も調べたことが無かったなぁ・・と 高橋先生のことを色々と調べていたら この本に辿り着き、早速、購入して 読んでいたら、その中にある詩を見た瞬間 涙が溢れてきました。 森の世界 森には 何一つ無駄がない 植物も 動物も 微生物も みんな つらなっている 一生懸命生きている 一種の生きものが 森を支配することの ないように 神の定めた 調和の世界だ 森には 美もあり 愛もある はげしい闘いもある だが ウソがない このどろ亀さんは東大の教授でありながら 東大の本郷の教壇には一度も立たず 北海道にある東大の演習林において、 ずっと現場で学生たちに講義したそうです。 日本の森を熟知し その生涯をドロだらけになって現場にあり続けた 尊いお方だと思いました。 去年、今年と・・尊敬する方を失い 塞ぎこんでいた心の中に、尊敬の念と あたたかい何かが湧き上がってくるのを 久々に感じました。 強くなりたい・・ もっともっと熊森の話を伝えたい・・ 自信と希望を持って また歩き始められます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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