知恵と悪だくみは違うんだよ!さぁ本来の道に戻ろう
しかし、世の中には知恵の働く人って一杯いるんですね。ただ、その中の幾つかが知恵ではなく悪だくみになってしまっているのは、大変残念な事です。例えば、このブログでもちょくちょく否定的に書いている「一法人一銀行」スキーム。実は、私も一昨年の暮れから昨年の春位まででしたか、数名の会員さんにこのスキームに付いて割と肯定的な話をした事があります。ただ、飽くまでも節税や相続対策と融資付けが地銀中心になっていた中、どの地銀も取引先である法人への融資に対して積極的(既にこの時点で個人向けの不動産関連融資に対して、何らかの指導があったのだと思われます)な姿勢を示していた事を受けての対応でした。ところが、有名どころを中心に複数の販社が、この「一法人一銀行」スキームをネタに集客をはじめた頃からの状況は皆さんも知るところでしょう。買う気にはやる方からすると「夢の投資手法」に思えたのではないでしょうか?ましてや、販社も実際の実務になると、当然、マンツーマンで煽りながら営業しますので、免疫のない方や買いたくて仕方のない方はアッと言う間にクロージングされてしまった事でしょう。でも、さすがにやり過ぎましたよ。単年度に2~5棟を一気に買い進んでしまった方も、そう私が知っているだけでも結構な人数になりますので、実際にはどのくらいの数になるのでしょう?想像するだけでも恐ろしくなります。そして、金融機関も、このスキームの怖さや問題点に気付き始めたのが今年の春過ぎ、中には既に訴訟問題に発展している事例も出ているそうです。このスキームを原因とするトラブルは「金融機関とのトラブルに発展しなければ、それで良いか」と言うと、どうも、そう単純ではないらしく、やはり、こう言った悪だくみと言うか悪知恵が働く販社は、そう一筋縄ではいかず、購入後にハード面や運営面でも問題が起きているケースもあるらしいのです。買いたくて買いたくて仕方のなかった人にとっては、融資とセットになっていて買える時点で、その他の事にまで目が届かなかったのでしょう。更に販社も、融資環境の悪化を把握している訳ですから、一度のチャンスで少しでも多くの利を得ようと「新中間省略」でしっかり儲けようとするのです。本来、仲介である筈の業者の利益も上乗せした額=当然、その分の利回りが落ちた条件で買わされるのですから、ちょっとした目論見違いで赤字転落なんて事もあるのです。こんなトラブルに巻き込まれても、業者はしょせん「自己判断」を盾に責任逃れをするでしょう。腹立たしい話ですが、確かに買う事を決定したのは自分自身、その事の責任は自身で負わなければなりません。そして、これからは、我々、※1サラリーマン属性が行う不動産投資のあるべき姿=本来の道に戻りましょうよ。※1 この意味がよく分からない方は、どうぞ、私の担当する個別相談にお越しください。