テーマ:本のある暮らし(3217)
カテゴリ:ご本
![]() 【送料無料】拝金 『拝金』堀江貴文/徳間書店 収監が決まってしまったホリエモン。 ニコ生でやっていた記者会見、ホリエモンのことだから飄々としているのかと思ったら、それなりにショックが大きいようで、やつれていて(少し老けたように見えた)気の毒になった。彼女とかいるのかな。かわいそう。少し『25時』を思い出した。これから収監される(刑期は7年!)男性が恋人や友人と最後の時間を過ごす映画。 ■さて 『拝金』は少し前に読んだ。 読む前はまったく期待していなかった。全然期待していなかった小説や映画が面白いことは結構ある。『拝金』もそれ。 物語の構成は別として、文章はアラがあるだろう……と思っていたのだけれど、全然そんなことなかった。かえってプロの作家にたまにあるわざとらしい、時代の感覚とズレた文体(何を時代とズレているかと感じるかは人それぞれだけど、ここでは主に20~30代が考える“時代”)よりも良い。山場になっても感傷的になり過ぎない文体。 ■女性のこと ホリエモンという人はいろんな面をメディアに見せていて、いろんな人がいろんな風に評する。ホリエモンのことを語る人は多い。有名人から一般人まで、頭の良い人からそうでない人まで、みんなが語りたがる。そういう人なんだと思う。 いろんなことを言われている人だけれど、私が『拝金』を読んで感じたことで、しかもあまり世の中では言われてはいないような気がすることといえば、ホリエモンは結構女性に優しい人なんじゃないかということだ。 小説の中で、乙部さんと思わしき女性とか、抱いたグラドルに対してとか、ヒロイン的な女性に対してとか、優しい。 その優しさはもちろん、女性は男性と対等であるというような目線ではなくて、圧倒的に強いオスがメスを庇護する優しさに見える。 そういうのって優しさなのか? と言う人もいると思うが、いいんじゃないの。オスとメスというから話がややこしくなるのかもしれない。集団の中で強いものが弱いものを(外敵から)守るような、ある意味動物的な優しさを感じる。「寵愛」というのは誰にでもできることではなくて、それは「対等な恋愛関係」よりも難しいことなんではないだろうか。今の日本で。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.05.05 04:25:43
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