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カテゴリ:経済問題
今日は昨日の続きを書きます。昨日はPETKIM(石油公社(団))の株式の51%を売却するための入札に関して書きました。その結果は、8グループが入札に参加したそうです。トルコ企業単独での入札もあるようですが、多くは外国企業とのジョイントベンチャーとして入札したようです。外国企業の規模はよくわかりませんが、トルコ企業はいずれも製造業、エネルギー産業等で名の売れた企業のように思えますので、今回の入札は、最低価格さえ超えることになれば、成功するのではないでしょうか。
ちょっと違う話ですが、昨日と同じNTV/MSNBCのホームページのニュースによれば、ゴールドマン・サックス、トムソン・ファイナンシャル、アーネスト・ヤングといった国際金融会社が、トルコ企業の買収及びトルコ企業との合併事業に強い関心を示しているとのことです。これらの会社に寄れば、外国企業がトルコ企業に関心を持つ主な理由としては、トルコがEU加盟交渉を開始し、その交渉過程の中で政治改革が進展し、マクロ経済において好転がみられ、ダイナミックな市場(注:所得及び人口の増加を想定していると思います)及び特に金融市場における良質な労働力があると報じています。また、2006年にトルコで行われた企業合併は、190億ドル(=2兆300億円)規模となり、最も関心を惹いた分野は通信、金融、不動産、エ ネルギー及び建設だったそうです。 いつかも書いたと思いますが、新興市場として一時期東南アジアと中央アジアが盛んに取り上げられました。最近ではBRICsが取り上げられ、昨年からはVISTAと呼ばれる国も、話題に上るようになりました。トルコはVISTAの「T」です。過去約20年間に肌で感じたトルコとしては、昔から「しぶとい、元気がよい」という感じはありましたが、余りにも高いインフレ率が続き、成長・縮小を繰り返すトルコ経済は、非常に不安定で、いつも期待を裏切られてきたと言ったところが、正直な感想です。しかし、2003年からの4年間はインフレも明確な低下トレンド(50%→8%)が続いており(10%を切った辺りから、必ずしも継続的には下がってはいませんが、、、、)、反対に経済成長率は5%~10%を維持しています。さらに、この2、3年はトルコ・リラもかなり強くなっており、トルコ経済は「相当な安定感、力強い成長」と表現しても良い状況が続いています。 しかし、世界経済の影響はわかりませんが、7月22日に行われる繰り上げ総選挙、それに続いて実施される大統領選挙(現行憲法では、新しく選ばれた国会議員が選ぶことになります)の結果によっては、4年半にわたって続いてきた政治の安定が崩れてしまうことも考えあれます。勿論、「安定が崩れる」=「悪い方向に行く」ということでは、必ずしもありません。現政権が作った負の遺産を、次の政権が一掃して、さらに成長を早め、かつ、確実なものにしていく可能性もあります。しかし、人間の常として、「変化」は怖いというイメージがありますので、さて、どうなるでしょうか。 一方では世界の、特に企業のトルコに対する関心は高まっていますが、これから先のトルコが進んでいく道は今は全く見えていません。いずれにせよ、7月末の総選挙以降、トルコがどの方向に進んでいくのか、政治・経済から目が離せません。 p.s. 下のトルコ製品を紹介してい思い出しました。「トルコの国旗、ナショナリズム」、「キリムとじゅうたん(ハル)」についても、いつか、書いてみたいと思います。 ヘーゼルナッツココアクリームサンドビスケット 6個セット アララット 18年 40/500 [1852] ヘーゼルナッツ・クリームサンドビスケット バクラバ(ヘーゼルナッツ入り)4箱セット ノヴァ ドライフルーツ イチジク 180g [トルコ]ダークビール6本セット [トルコ]チャイ3缶セット お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.06.27 00:27:13
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