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トルコとイスタンブール、ちょっと投資

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2007.11.17
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カテゴリ:社会問題
 今日は、文化財保護について書きます。

 と言っても、インターネットで適当な記事などを探してみたのですが、キーワードが良くなかったのか、ほとんどすべて「法律第2863号 文化財及び自然物保護法」と「同法第13条及び第14条を執行するための政令」の条文そのものが出てきてしまい、あまり役に立ちませんでした。法律を直接解説できるほど物知りではないので、私が知っている限りの「あやふやな解説」でご容赦ください。

 「文化財及び自然物保護法」は文化財及び自然界に存在するもので、動かせるもの及び動かせないものを保護するための法律です。ここでご紹介しようとしているのは、イスタンブルの町並みを中心とする都市構造、歴史的建築物の話です。

 突然ですが、私のブログでもこれからは原則として、本文中では「イスタンブール」ではなく、「イスタンブル」と現代トルコ語の発音により近い表記をさせていただきます。最近読んだトルコ関係の本約10冊でも、全て「イスタンブル」と表記されていました。(ブログ名、タグなどは例外です)

 保護対象は「動産」、「不動産」の双方、そして、「自然、天然物」、「文化的な財」の双方ですが、イスタンブルのかなり広い地域の町並みも「保護地域」あるいは「建築・改築制限地域」に指定されています。地域自体にも「一級地域」と「二級地域」が分かれているほか、建物・作品によっても「一級」と「二級」が分かれています。二級地域では、増改築は、原型の雰囲気を守ることを条件として、許可を取ることができます。文化財保護委員会からの許可が必要になると記憶しています。一級地域では、建築素材そのものにも制限が加わるなど、一層厳しくなっています。

 したがって、制限地域の不動産は、非常に多くの制限が加わっており、建物自体の使い勝手も悪いので、よほど奇特な人でない限り、積極的にお金をつぎ込んで守ろうとしないという話を聞いたことがあります。つまり、修理には、許可取得及び材料調達などに通常以上に高くつくにもかかわらず、出来上がった建物は、構造が現代向きではない、容積率が低い(高さ制限が厳しい)など、使用価値が低くなってしまうという問題があります。日本でも、函館、飛騨高山、倉敷など、町並み保存では苦労しているという話を聞いたことがあります。

 したがって、持ち主は使えるところまで使って、後は放置してしまうこともしばしばあります。基が100年以上いたっている家なので、正確には分かりませんが、ほとんど修理しているとは思えない概観をしている家がイスタンブルの中には相当たくさんあります。規制の内容が良く分からないので、本当かどうかは分かりませんが、完全に元の家がなくなれば、高さや形などに制限があるにしても、少なくとも新築できるので、自然に朽ち果てるのを待っている、あるいは「しばしば失火」して焼失してしまう、ということが起こるという話を聞いたことがあります。また、雨が降った日に「崩壊した」アパートもありました!(こちらは本当に古かったためと思われます)

 張り出し窓のある、1階よりも2階のほうが大きくなっている独特の木造住宅は、修理の割が合わないと見えて、イスタンブルだけでなく、サフランボル、アンタリヤなど、歴史的町並みの残っているところではどこでも、保存に苦労しているようです。一方、比較的新しい石造りの建物では、改修して使われている例がしばしば見られます。イスタンブルの新市街の海岸線に、ベシクタシュ、オルタキョイという地域がありますが、この地域には、チュラーアン・パレス・ケンピンスキーという、イスタンブルの最高級のホテルを始め、オルタキョイ高校などの施設が、古い建物を再生して作られています。また、ベシクタシュからスイスホテル方面に向かう石畳の道路の両脇にも、古い石造りの建物を再生して使われている施設があります。また、旧市街の高級ホテルであるフォーシーズンズも、刑務所の建物を再生して使っています。昔の映画を見ると、確かにフォーシーズンズのあたりの場面が出てきます。

 あまりまとまりのない話になってしまいましたが、適当な記事などが見つかれば、またご紹介したいと思います。


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Last updated  2007.11.18 14:12:43
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