トルコとイスタンブール、ちょっと投資

　今日はいつもとは違ったニュースを紹介します。
　
　1つ目は、大学入試に関するニュースです。
　トルコでは学校は9月(大学によっては10月)から新年度が始まります。新年度に向けての入学試験は6月頃に行われます。そのうちの大学入試、共通テスト(OSS、学生選考試験)が今日行われました。トルコでは大学制度はどんどん変わっている最中ですが、入学試験自体は、基本的には大学試験は択一式の試験による、共通テスト(OSS)1種類による選考となり、私立も、国立も1回勝負となります。各学生の最終点数は、共通テストの点数と学校での学習実態から計算される達成度点数の合計で判断されます。願書には複数の学校を記入することができますが、1回限りの提出となりますので、高望みをしすぎると、かなりの高得点を採っていてもすべてに不合格になるということもありえる制度となっています。以下、記事を紹介します。
　195分間のOSSマラソンが終了しました。約130万人の生徒が、大学に入学することを目指して受験しました。参加した生徒とおじくらい、家族も緊張しました。今年限りとなる1回勝負の試験の結果は、7月に発表される予定です。
　試験問題と回答は14日15時(トルコ時間)からhttp://oss2009-sorular.osym.gov.tr で発表になります(注：ご関心の向きには、一度見てください。試験問題自体は簡単なものが多いと思いますが、短時間で多くの質問に答える必要があり、「詰め込み主義」であるとの批判が根強い試験でもあります)。
　試験の実施機関であるOSYMの総裁は、「『達成度点数』を計算するための内申点が各学校から期日どおりに送付されてくれば、試験結果は1ヶ月以内に発表することができる。」と述べました(注：各高校の入試難易度などに基づいて決められる学校の基礎点と各生徒に当たえられる学習達成度点などから計算されるもので、『不公平がある』という批判も出ている制度です。)。
　共通テスト(OSS)はトルコの81のすべての県と、北キプロス・トルコ共和国の首都レフコシャで、合計4,602棟、70,850の教室で実施されました。試験は9時30分から始まり、195分間継続して、終了しました。試験開始後90分間と、終了前15分間は、試験会場からの退出が許されませんでした。
　試験では各３０題、8科目が実施されました。短期大学への入学希望者は必修4科目(国語、社会１、数学１、理科１)を、大学の入学希望者は必修4科目に加えて選考学部によって決められている選択科目(文学・社会、社会２、数学２、理科２)2題に解答する必要があります。

　特に重要ということではありませんが、しばしば起こっているPKKとの戦闘に関するニュースの１つを、参考までに紹介します。スリランカでは、独立を目指していた反政府組織が壊滅しましたが、トルコからの独立を目指しているPKKとの戦闘はまだまだ終わりそうにはありません。戦闘以外の方法による解決も模索され続けていますが、双方に種々の問題があり、国民のほとんどが納得のできる解決策を見つけるのは、非常に困難なようです。
　ハッキャーリ県ユクセキオヴァ郡(トルコとイラン、イラクの国境地域)の山間部で継続している掃討作戦の最中に発生した戦闘で、ジャンダルマ(警察軍とでも呼ぶべき組織)の下士官1名が殉職しました。そして、PKKの戦闘員も1名死亡しました。シェムディンリ郡では民間兵1名が負傷しました。(注：これらのニュースは、トルコ軍参謀本部のWebサイトにある「独立を目指すテロ組織との戦闘状況」というコーナーに書かれているそうです)
　夜間、イラクとの国境地域の山間部で掃討作戦を行っていたトルコ軍とPKKの間で戦闘が起こり、トルコ軍下士官1名が戦死しました。一方、PKK戦闘員1名も死亡し、カラシニコフ銃と弾丸150発、無線機が押収されました。
　ハッキャーリ県シェムディンリ郡でも、イラクとの国境沿いの地域で、PKKが発砲した銃により、民間兵1名が負傷しました。
　また、ビンギョル県(トルコ南東部)カルルオヴァ郡の山間部では、PKKの食料及び生活物資215キロが押収されました。


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今日はトルコ絨毯(絹糸、羊毛糸を縦糸に結んだもの)トキリム(羊毛糸、綿糸で編んだもの)を紹介します。