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トルコとイスタンブール、ちょっと投資

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2012.06.23
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カテゴリ:経済問題
 今日も経済関係の記事を紹介します。先日お約束した「2030年のトルコ」に関する粗相記事を紹介します。

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 この記事はもともとドイツの記事を紹介しているので、今回は「トルコ人の自己評価」ではなく、「ドイツ人の見方・予測」ということになります。
 見出しは「2030年には、トルコはどこにいるか」です。
 ドイツの最も有名な経済学者の一人であるBert Rurup氏とDirk Heilmann氏による共著で、2030年の世界経済に関する予測を含んだ「豊作・富裕の年」と題する書籍の中で、トルコが2030年にはポーランドとともに、アジア及びヨーロッパの間で最も重要な橋のひとつとなっているであろうと予測しています。

 ドイツの最も有名な経済学者の一人であるBert Rurup氏とDirk Heilmann氏による共著である「豊作・富裕の年」と題する書籍の中で、2030年の世界経済に関する予測を書いています。
 2030年には、ドイツは黄金時代に入っていると主張している書籍で、トルコに関する特別の章が設けられています。
 ドイツの隣国であるポーランドとトルコが、2030年にはアジアとヨーロッパの重要な橋になることを指摘している両著者は、南アフリカとインドネシアを世界の新たな生産センター候補と位置づけています。
 同書籍では、トルコに関する章で、次のような分析と予測を行っています。
 ボスポラス海峡を挟んだこの国は、ヨーロッパとアジアの交差点となっています。トルコは経済的現代化とともに力強い発展傾向を示していますが、一方では、イスラム国家を建設することにより現在の政教分離制度が破壊される危険性は常に指摘されています。
 トルコ経済は、若くて拡大する人口による高い成長ダイナミズムを持っています。このダイナミズムは2002年から2009年までの金融・経済危機にもかかわらず、継続しました。
 トルコは、この成長により、世界で重要な20経済の一角に加わることができました。しかし、トルコの(注:一人当たりの)GDPは1万ドル程度となっています。この数値は、EUの中の最下位であるブルガリア、ルーマニアとなんら変わらないものとなっています。
 経済分野で行われた改革の中で、トルコに存在する多くの公的機関は近年民営化されました。そのお陰で、民間部門における投資精神が生まれてきました。
 これとともに、トルコ東部でも工業化のための改革が行われた。観光部門でも、重要な進展が見られました。
 トルコは、ひとつには地政学的な状況から、また、対外開放政策のひとつの結果として、近年、貿易で大幅な進展が見られました。
 貿易に関しては、地域的な広がりにおいて、重大な変化が起こりました。
 1996年にトルコが関税同盟に加入してからは、輸出の約半分は関税同盟加盟国(注:つまり、EU加盟国)に行っていましたが、近年では新しい市場への参入を行っていることが注目されます。
 特にOIC(イスラム会議機構)に加盟している国々とトルコの貿易は、目に見える形で増加しています。10年前にはこれらの国々はトルコの貿易の10%しか占めていませんでしたが、現在は30%に達しています。
 このように、OIC加盟国は、トルコにとってEUの次に2番目に大きな市場となっています。
 この地域の中で、トルコにとって特別な重要性を持っているのは、アラブ首長国連邦とイラクです。
 トルコの貿易に関してこの変化が起こった理由は、これらの国の市場が成長したことであるかのようにも見えますが、トルコがこれらの国を重視し始めたことも重要な影響を与えています。
 結果として、EUはトルコを加盟させるために何年も入り口で待たせている。とりわけ、トルコでは国民の間でEU加盟の必要性は最早残っていないとの見方が次第に強まっています。
 この状況は、トルコの中東政策にも反映されています。2011年年央にトルコと重要なパートナーであるイスラエルとの間で起こった問題は、北アフリカで新しく民主化を求める国々とトルコが近い関係を形成する理由となりました。
 トルコの貿易における最重要パートナーは伝統的にドイツです。この点については、近年でもなんら変化はありません。しかし、ロシアはトルコとの関係で、その差を縮めています。
 トルコでは一般的に教育の質で大きな違いがあること、女子の教育で問題があることは、トルコの継続的発展のために最も深刻な問題となっています。
 しかし、これらのすべてを勘案しても、トルコが生著を続けるものと予測しています。我々の予測では、トルコの経済成長率は2021年~2030年には約4.2%となると見込まれます。

 ここからは解説ですが、「見出しに偽り有り!」です。ご紹介したとおり、2030年頃のトルコについてはほとんど何も触れられていません。「どこから来て、今どこにいるか」しか書かれていません。ガッカリです。皆様にも期待はずれをさせてしまいました。
 そこで、私の考えを書きます。
 「EU加盟の期待・憧れ」はかなりなくなってきているというのは事実だと思います。以前も紹介しましたように、今EUに入っても、昔ギリシャが受取ったような援助は受取れるはずも無く、一歩間違えれば、PIIGS救済基金にお金を出すよう求められる危険性すらあります。IMFには50億ドル拠出することは、以前の記事で紹介しました。今回の記事にもあるとおり、一人当たりのGDPは1万ドル余りで、まだそれほど豊かというわけではありませんが、1990年代には2,3000ドル台をさまよっていたことを考えれば、こちらも長足の進歩を遂げています。
 しかし、民主主義と言いますか、法制度と言いますか、西欧諸国といろいろ違っていることはまだまだありますので、受け入れる、あるいは取り込むべきところは今後もどんどん取り込み、一方、トルコ人のアイデンティティーに合わないところは拒否するなど、是々非々の対応がこれまで以上に強くなって行くものと思われます。
 世の中、世界はどんどん変わっており、最早、「トルコはEU加盟を懇願しない」状況にあることだけは確かなようです。中東ではシリア、イラン、イラク、イスラエルを始め、いろいろな問題があるのですが、この点でも、トルコはEUよりも優位に立つようになるのかもしれません。ただし、変化は「常にトルコに有利」に起こるとは限らず、いつ何時トルコがひどい目に遭わないとも限りませんので、中東、ヨーロッパ情勢はトルコにとって重要であり続けることは間違いないと思われます。



 今日は絨毯ではなく、キリムを紹介します。














 





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Last updated  2012.06.24 03:03:41
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