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カテゴリ:経済問題
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 今日から2021年の出来事を紹介しますので、改めてご挨拶いたします。 これまでどおり、「センセーションではなく、可能な限りしっかりした情報」を提供していきたいと思います。そのため、トルコ政府の代理人ではありませんが、基本的にはアナトリア通信の記事を、そして、必要に応じて反政府系?のテレビニュースなどを取り入れながら紹介していきたいと思います。 2021年も引き続き、このブログの応援をよろしくお願いします。
今日(1月1日)はトルコでも祝日で、昨日も紹介しましたが、2,3の週末とあわせて、3日間強の外出制限のかかった、静かな新年となりました。それでも、いくつか経済記事は出ていました。新しい情報としては、イスタンブル商業会議所(ITO)が発表した12月のイスタンブルのインフレ率に関する記事が出ていました。2020年の「総集記事」として、取引所イスタンブル(BIST)に関する記事も出ていましたので、今日はこちらを紹介します。 社会面でもいくつか記事が出ていました。1つはエルドーアン大統領のインタビューに関する記事で、ワクチンに関する発言部分を紹介します。それ以外では、トルコ国内のDEAS対策に関する記事が2つ出ていました。また、政治家の発言では、なぜか「アヤソフィアのモスク化が、2020年の最大(最善)の出来事」といった意味合いの発言がいくつも紹介されていました。それ以外では、CHP国会議員によるヘッドスカーフ着用女性に対する差別?発言に対する反撃・反論の発言も、昨日に引き続きいくつか紹介されていました(エルドーアン大統領にも質問されています)。AKP以前の時代には、確かに「遅れた、原理主義者」といった意味合いの差別的取り扱いがあったことは事実ですのでAKP関係者・支持者の反発も理解できますが、一方で、フランスをはじめとする欧米諸国で問題となっているように、外から明白に認識できるため、「内心の自由・信仰の自由」を超えた部分(心理的圧力、違和感など=自分たちとは異なった、正体不明?の集団)があることも事実だと思います(これは、濃い?ユダヤ教徒や一部のキリスト教徒グループにも当てはまります)。2021年もKOVID-19対策と「政治と宗教」の問題が、「経済の現状・将来」に対する錯乱?要因であり続ける可能性が大のようです。 今日、紹介するアナトリア通信(AA)に出ていた主な記事の見出しは下のとおりです。(今日は1~3の記事を紹介します。) 1 (12月には、)イスタンブルでは小売物価も卸売物価も上昇した 2 取引所イスタンブル(BIST)では、2020年はこのように経過した 3 エルドーアン大統領は、『ワクチンでは、大きな進展がある』と発言 4 クルシュヒールでDEAS対策作戦:24人拘束 5 治安組織は、テロ組織DEASに対して、新年を前に息を飲ませた 6 エルドーアン大統領は、『2021年も、これまでどおり、目標に向かった決意をもって前進する』とツイート 7 クルチダルオールCHP党首は、『国民同盟として、トルコで安寧の中で生活したいと考えている』と発言 2021年1月1日(最初の患者確認から297日目)付け「トルコの日々のコロナウイルス統計」から新型コロナウイルス(KOVID-19)の感染状況を紹介します(なお、保健省から発表される統計には、明確な矛盾が明らかになっているため、必要最小限度の紹介にとどめています)。 今日の検査件数: 15万8,103件 今日の感染者数: 1万2,203人 今日の死者数: 212人 今日の完治者数: 1万4,110人 今日までの累計完治者数: 211万4,760人 今日までの累計検査件数: 2,466万2,670件 今日までの累計感染者数: 222万855人 今日までの累計死者数: 2万1,093人 重症患者数: 3,891人
励みにしていますので、クリックをよろしくお願いします。 今日、最初に紹介するAA記事の見出しは、 「(12月には、)イスタンブルでは小売物価も卸売物価も上昇した」です。これらは今日(1月1日)付の記事です。一部を省略して紹介します。 イスタンブル商業会議所(ITO)の1995年を基準年とする統計によれば、小売価格の動きを示すイスタンブル給与所得者生活指数は、12月には前月と比べて1.36%上昇し、卸売価格の動きを示す卸売物価指数は2.05%上昇しました。同統計によれば、年率では、小売物価は14.40%、卸売物価は18.18%、それぞれ上昇しました。 12月の小売価格は、家財道具は3.02%、食品は2.20%、住居は1.27%、交通・通信は0.59%、その他支出0.38%、保健・医療支出は0.33%上昇しましたが、文化・教育・娯楽支出は3.23%及び衣料は0.55%低下しました。
今日、2つ目に紹介するAA記事の見出しは、「取引所イスタンブル(BIST)では、2020年はこのように経過した」です。これも今日の記事で、こちらも抜粋して紹介します。 新型コロナウイルス(KOVID-19)の流行により、取引所イスタンブルにおいても、国際市場と並行して株価は乱高下しましたが、BIST-100指数は年率29%の利益をもたらし、世界の中でも最も高い利益をもたらした市場の1つとなりました。 KOVID-19がイタリアから始まって、ヨーロッパに急速に広がったことにより、ベア相場に入った取引所イスタンブルにおいて、BIST-100指数は3月18日 には1月22日に付けた記録的高水準から52%低下して819ポイントとなりました。 この日以降は、金融及び財政の拡大の動きの影響により、工業及び技術指数を筆頭に、上昇傾向に入ったBIST-100指数は1,200ポイント水準まで上昇し、7月にはこの水準を2度目の突き抜けを試みましたが、達成できませんでした。 今年1~11月に、取引所イスタンブルにおいて、国内投資家の数は67万9,163人増加して総計で186万7,221人となりました。投資家数の増加率では57%となりました。 また、11月7日には、トルコ中央銀行(TCMB)総裁にナジ・アーバル氏が、国庫・財務大臣にはリュトフィ・エルヴァン氏が任命されたことは、レジェップ・タイイップ・エルドーアン大統領が「経済新時代」を強調し、KOVID-19のワクチンに関する肯定的なニュースが市場に広がり始めたことにより、トルコ・リラ建て資産において肯定的な意味で大転換が起こりました。 BIST-100指数はこの進展により、年率で29.06%の上昇により1,476.72ポイントで今年の取引を終了し、世界の株式市場の中で最も高い利益をもたらした市場の1つとなりました。 BIST-100指数に含まれる株式のうち、89の株は株価が上昇し、10の株式は下落しました。最も上昇率が高かった株は851.9%上昇した肥料工場で、最も大きな損失をもたらしたのは21.6%下落したTAV空港でした。 なお、BIST-100指数の基本指数では、全ての指数が上昇し、技術指数は91.3%、工業指数は68.2%、サービス指数は36.6%、金融指数は15.8%の上昇となりました。
今日、3つ目に紹介するAA記事の見出しは、「エルドーアン大統領は、『ワクチンでは、大きな進展がある』と発言」です。これも今日の記事です。こちらは、上でも紹介しましたが、ヘッドスカーフ問題に関する質疑応答もありますが、今日はワクチンに関する部分のみ、抜粋して紹介します。 レジェップ・タイイップ・エルドーアン大統領は、金曜礼拝を行ったアヤソフィアから外に出たところで記者からの質問に答えました。 対策を取ったことと併せてワクチンに関しても大きな進展があることを強調したエルドーアン大統領は、「現時点で、我々が行った交渉の結果、300万回分のワクチンがトルコに到着し、今後も継続する。我々の目的は、中国から5,000万回分と、これに加えてドイツから同量のワクチンがトルコに到着する可能性もある。ワクチンに関連してトルコ国民が日程の枠内でワクチンに関する一貫性を守ることができるよう希望しているが、現在の感染者数が減少し、死者も減少するよう祈っている。」との表現を使いました。 中国から来るワクチンは14日間のテスト期間に入ったことを指摘しつつ、これらのワクチンをいつ、どこで、どのように接種するのか、BioNTechとの共同事業に関して何か決まったかどうかに関する質問に対して、エルドーアン大統領は、BioNTechとTUBITAK会長の交渉が行われていると述べました。エルドーアン大統領は、この会談の結果によって日程が明確化すること、また、それにより次の段階を進めていくことを明らかにしつつ、「(中国から来るワクチンに関する)その他の問題は保健省が発表を行っている。これらは14日、14日の形で、さらに多くのこの過程が継続される。しかし、この過程は時には変更が求められる。つまり、7日間もあり得るが、より多くは医師たちの推奨は14日間である。また、他の薬も推奨されている状況である。この薬によって、過程により高い準備度となる。」と述べました。
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Last updated
2021.01.02 20:06:58
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