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カテゴリ:経済問題
今日(18日)は、トルコ経済でも、社会面でも、重要と思われる記事がいろいろと出ていました。
経済関係では、21日に行われるトルコ中央銀行(TCMB)金融政策委員会(PPK)における金利決定に関する予測アンケート結果に関する記事、2020年の乗用車輸出に関する記事、昨年11月末時点でのトルコの国際投資ポジションに関する記事などが出ていました。今日はこれらの記事を紹介します。これらの記事以外でも、エルヴァン国庫・財務大臣が予算をはじめとしてマクロ経済に関してツイートし、2020年の財政赤字は2,392億リラという財政赤字目標を下回って1,727億リラとなり、665億リラの節約となったこと、KOVID-19の流行との戦い以外では財政倫理から絶対に譲歩しないと述べたという記事や、2つの住宅関係に関する記事が出ていました。1つは、海岸線都市の住宅価格は過去3年間で80%上昇したというもので、もう1つは、2020年にはトルコ全土における不動産販売件数が14.5%、売買総額は29%、不動産登記料は76%、それぞれ増加したというものでした。 社会面では、エルドーアン大統領が9つのAKP県レベルの党大会にビデオ出演して行った演説に関する記事、オズトラックCHP広報担当兼副首相による記者会見に関する記事が出ていましたので、今日はこちらを紹介します。それ以外では、パクデミルリ農業・森林大臣が「もしもトルコで他の政党が与党であったら、ナゴルノカラバフ問題でアゼルバイジャンを支援し続けることができたであろうか。北キプロス、(東)地中海、黒海におけるトルコの権利を守ることができたであろうか。もしも野党が与党であったならば、医療で世界の好例となることが出耒であろうか。KOVID-19の流行下にあって、食糧問題を引き起こさなかったということをどの政党が実現できたであろうか。これらの答えは『全て否』である。そのため、AKPの重要性をよりよく理解することができる。だから、大統領とAKPを支持しよう」と発言したという記事、チェリッキAKP広報担当兼副党首が「2020年はKOVID-19で始まった。残念ながら、2021年は保護者の呼びかけで始まった。再びヘッドスカーフへの敵対について言及し、クーデターの呼びかけを行い、何度も何度も民主主義を破壊すると述べている。」と発言したという記事も出ていました。昨日も紹介しましたが、本気かどうかは別として、あるいは、単なる引き締めのためかもしれませんが、「選挙が近いのでは?」という雰囲気が醸し出されている、あるいは、そういう演出を行っているようにも思えます。これ以外では、ギリシャに関連する記事も2つ出ていました。1つは、NATO本部で行われていたトルコとギリシャの技術的軍事協議が終わったという記事、もう1つはギリシャ正教の総主教がテレビ番組でイスラム教を侮辱する発言を行ったとしてトルコ外務省が文書による非難声明を出したという記事です。 今日、紹介するアナトリア通信(AA)に出ていた主な記事の見出しは下のとおりです。(今日は1~5の記事を紹介します。) 1 AAフィアンスはPPK(金融政策委員会)予測アンケート結果を発表 2 2020年にトルコから95億ドル分の乗用車が輸出された 3 (2020年11月末現在の)トルコの国際投資ポジションが発表された 4 エルドーアン大統領は、『トルコとトルコ国民の未来のためのヴィジョン、目標及びプロジェクトを有する唯一の政党は我々である』と発言 5 オズトラックCHP広報担当は、『ワクチン競争でトルコは後れをとった』と発言 6 エルヴァン(国庫・財務)大臣は、『2021年予算を改善させる恒久的な対策を我々は取る』と発言 7 海岸瀬戸市の住宅は、過去3年間で80%に達する割合で価値が上昇した 8 昨年、270万件の不動産が売却され、182億リラ分の不動産登記料収入があった 9 パクデミルリ(農業・森林)大臣は、『選挙前日を待つまでもなく、常に準備ができていなければならない』と発言 10 チェリッキAKP広報担当は、『2020年はKOVID-19で始まり、残念ながら2021年は保護者の呼びかけで始まった』と発言 11 トルコとギリシャの軍事代表団間の技術的協議が終了した 12 外務省は、アテネ及び全ギリシャの正教総主教によるイスラムに対する暴言を非難した 1月18日(最初の患者確認から314日目)付け「トルコの日々のコロナウイルス統計」から新型コロナウイルス(KOVID-19)の感染状況を紹介します(なお、保健省から発表される統計には、明確な矛盾が明らかになっているため、必要最小限度の紹介にとどめています)。 今日の検査件数: 15万1,342件 今日の感染者数: 5,862人 今日の死者数: 164人 今日の完治者数: 7,905人 今日までの累計完治者数: 227万769人 今日までの累計検査件数: 2,752万3,423件 今日までの累計感染者数: 239万2,963人 今日までの累計死者数: 2万4,161人 重症患者数: 2,183人
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今日、最初に紹介するAA記事の見出しは、「AAフィアンスはPPK(金融政策委員会)予測アンケート結果を発表」です。これらは今日(18日)付の記事です。 1月21日(木)に開催されるトルコ中央銀行(TCMB)金融政策委員会(PPK)会合における金利決定に関するAAフィナンスが実施した予測アンケートに参加したエコノミストたちは、金利が据え置かれるものと予測しています。 AAフィナンスのPPK予測アンケートは、34人のエコノミストたちの参加によって実施されました。参加者の内の2人は、政策金利(1週間物レポ入札金利)が50ベーシスポイント、4人は100ベーシスポイント引き上げられるものと予測しましたが、残りの28人は維持されると予測しました。 なお、先月のPPKで政策金利は15.00%から17.00%に引き上げられました。
今日、2つ目に紹介するAA記事の見出しは、「2020年にトルコから95億ドル分の乗用車が輸出された」です。これも今日の記事です。こちらの記事は抜粋して紹介します。 AA記者がウルダー自動車産業輸出業者協会(OIB)の統計から導き出した情報によれば、トルコ輸出産業のトップの座を占めた自動車産業は、昨年、255億4,847万ドル分の製品を輸出しました。この数値の37%を形成した乗用車の輸出は、95億3,369万ドルでした。 昨年、同産業が最も多くの乗用車を輸出した国は16億4,114万ドルのフランスでした。フランスに次いで、8億7,780万ドルのイタリア、8億5,295万ドルのドイツとなりました。
今日、3つ目に紹介するAA記事の見出しは、「(2020年11月末現在の)トルコの国際投資ポジションが発表された」です。これも今日の記事です。こちらの記事も抜粋して紹介します。 トルコ中央銀行(TCMB)は、2020年11月の国際投資ポジション(UYP)統計を発表しました。 それによれば、昨年11月末現在のトルコが外国に持つ資産の残高は、昨年同期と比べて19.7%減少して2,2896億ドルとなりました。一方、負債は2.6%増加して6,145億ドルとなりました。 トルコが外国に持つ資産と負債の差として定義される国際投資ポジション(UYP)は、昨年11月末にはマイナス3,859億ドルとなりました。純UYPは、2019年末にはマイナス3,459億ドルでした。同時期の外貨準備は21.8%減少して827億ドルで、その他投資の項目は4.6%減少して907億ドルとなりました。 また、その他の投資の詳細項目である銀行の外貨及びトルコ・リラの現金及び預金は6.9%減少して442億ドルとなりました。そして、外国直接投資は、市場価格及び外貨建て価格の変動の影響により、2019年末と比べて20.5%上昇して1,971億ドルとなりました。
今日、4つ目に紹介するAA記事の見出しは、「エルドーアン大統領は、『トルコとトルコ国民の未来のためのヴィジョン、目標及びプロジェクトを有する唯一の政党は我々である』と発言」です。これも今日の記事です。こちらの記事も抜粋して紹介します。 レジェップ・タイイップ・エルドーアン大統領兼AKP総裁は、マニサ、アイドゥン、マルディン、アドゥヤマン、キリス、ビンギョル、ビトリス、エラズー及びムシュの第7回AKP通常県党大会に、ヴァハデッティン宮殿から生のテレビ映像で参加しました。 エルドーアン大統領は、水曜日現在で、昨年10月18日から始まった党大会は、合計42の県で完了することになると述べ、次のように続けました。「神のご加護により、2月末までに全県における党大会を終了して、第7回通常全国党大会前の準備を完了させることを目標としている。勿論、県レベルの党大会をより異なった形で実施することを期待していた。実際、81県の党大会の全てに、他の仕事の関係で実際にはたとえ実現できないとしても、できる限り私自身が参加することを望んでいた。これにより、党組織関係者とも、訪れた都市の国民とも身近に接することができるはずであった。KOVID-19の流行のために、10月と11月には数県を除き、残念ながらこの訪問を実現させることはできなかった。」 エルドーアン大統領は、AKPは1年で365日、1日で24時間を国民への奉仕に捧げている政党であることを明らかにしつつ、次のように述べました。「従って、AKP幹部は、毎日、常に、国民とともにある。この国で、選挙の時だけ国民を訪ねる政治家がいる。我々は、条件がどのようなものであれ、国民の意思とのつながりを、国民に対する奉仕を継続させてきた。AKPの解党をも含む多くの脅威に直面した時にも、クーデター派兵士と対峙したときにも、常にこの理解で奉仕を続けてきた。今後も我々の前にいかなる障害が現れようとも、国民の意思に基づく戦いから一歩の引き下がることはないのと同様に、開始した投資、計画では、どんな小さな中断もしなかった。あらゆる分野で、トルコ国民に対して共和国の全期間で行われた以上の奉仕を行う闘いを行ってきた。」
今日、5つ目に紹介するAA記事の見出しは、「オズトラックCHP広報担当は、『ワクチン競争でトルコは後れをとった』と発言」です。これも今日の記事です。こちらの記事も抜粋して紹介します。 CHP中央管理委員会(MYK)は、クルチダルオールCHP党首の主催の者で開催されました。ファーイク・オズトラックCHP広報担当兼副党首は、MYK会合でトルコの経済状況、新型コロナウイルス(KOVID-19)の流行とその流行が引き起こした「社会的損傷」に関する問題が議論されたと述べました。 冒頭発言の後で新聞記者からの質問に答えた同副党首は、アクシェネルIYI Parti党首が2021年6月に早期総選挙が行われると予測していると発言したことに関する質問に対して、「アクシェネル党首の認定は、我々にとっての認定でもある。一刻も早く選挙を行う必要性があることは明らかである。すぐにでも総選挙が実施される下のように、我々は準備を行っている。」と述べました。 また、別の質問に関連して、「選挙の足切り水準(管理者注:現在、国会議員選挙では、全有効投票の10%を獲得できない場合は、その政党には国会議員は配分されないことになっています)を適切な水準に引き下げるべし」との議論に関して言及した同副党首は、「50%+1票(管理者注:現在、大統領選挙では、全有効投票の過半数(50%+1票)を獲得できない場合は、1位と2位の候補者の間で決選投票が行われることになっています)を実現するための行動が取られ始めたのであれば、選挙は差し迫っているということだ」と述べました。
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Last updated
2021.01.19 23:39:54
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