2014/02/19(水)21:05
大宮区上小町
今日は大宮区上小町・桜木町の石仏を紹介します。
上小町所沢新道路傍[地図]
桜木町(西)交差点で二つの道に分かれる。左の道を西に向かうと100m程先の
角に庚申塔が祀られている。
庚申塔 享保16(1731)青面金剛立像 合掌型六臂 邪鬼三猿とも立派な彫り。
この日も年配のご婦人が水を換えながらおまいりしていった。
隙間から右の側面を覗くと三方向三地名が刻まれている。
上小子育地蔵尊 [地図]
中仙道 大宮駅入口交差点から西に向かう道が所沢新道と交差する角に
上小子育地蔵尊のお堂がある。
地蔵菩薩立像 慶長3(1598)江戸時代以前の石地蔵はあまり見たことがない。
上小交番前交差点西路傍 [地図]
上小町、上小交番前交差点から西に向かい、初めての信号のある交差点で右折
100mほど先の西側路傍の民家の中に小堂がある。向かいはゴルフセンターだ。
格子の隙間から中を覗く。庚申塔 延享元年(1744)正面に青面金剛庚申塔と
彫られた文字塔。下部にはしっかりと三猿が見える。
小村田氷川神社 [地図]
上小交番前交差点の東100mほど先の路地を南に入ると氷川神社がある。参道の
東側にぽつんと石塔 宝暦10(1760)が立っている。上部に弘法大師坐像が彫られ
その下に南無遍照金剛と刻まれている。
側面に上下に分けて刻まれているのは偈文とご詠歌らしい。
薬師堂 桜木町4[地図]
氷川神社の東南200mの位置に薬師堂とその墓地がある。入り口の
門の右前に馬頭観音の文字塔 大正5(1916)が立っている。
門からお堂に向かって左側には六地蔵などの石仏が並んでいる。
一番手前に立っている角柱型の六字名号塔。四面にそれぞれ南無阿弥陀佛と
彫られている。正徳3(1713)の銘が見える。塔の下部には四面に分かれて
講中33人の名前が刻まれていた。
続いて丸彫りの六地蔵。台に大きく當邑 念佛講中と彫られている。側面には
天保14(1843)とある。右から三番目のお地蔵様は頭部が他のお地蔵様とは
明らかに異なっている。あとから補修されたものだろう。
その先にも地蔵菩薩立像があるが、これは個人のもののようだ
歴代住職の墓地には3mあまりの大きな五輪塔 文政2(1819)が立っていた。
門の右側には塀に沿って大きなお地蔵様が並んでいる。
地蔵菩薩立像 文化3(1806)願主は一個人名が刻まれている。台座が高い
その奥に立つ地蔵菩薩坐像 台には天明2(1782)寛政6(1794)の銘が見える。
これも個人のものである。このような立派な石仏を残すほどの裕福な村
だったということか
輪光背を持つお地蔵様。実在した故人の面影を偲ぶように見入ってしまった。