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私家版 さいたまの石仏

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☆いたやま☆

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自転車とカメラが趣味で、気軽に写真を撮っています。
お地蔵様や庚申塔などの石仏にはまってしまいました。

さいたま市の石仏探しの参考書として
「石の文化財-浦和の石造物」浦和市教育委員会
「郷土の石佛 写生行脚一期一会」酒井 正

私家版さいたまの石仏のホームページ版は
http://saita-seki.jimdo.com/

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2019.05.04
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石仏画集の中にいくつか丸彫り青面金剛庚申塔があり、一度それを整理する意味で、東浦和から武蔵浦和にかけて見られる7基の丸彫り青面金剛庚申塔をまとめて紹介しました。(2月7日の記事)仲町の1基だけは立像で、残りは坐像、いずれも大きな角柱型の石塔の上に蓮台に坐る青面金剛を載せ、その蓮台の正面か、塔の下の台の正面に三猿を彫るという構成でした。今日は石仏画集から離れて、西区の二つの丸彫り青面金剛庚申塔を見ていただきます。この二基の庚申塔は浦和地区の6基の庚申塔とその構成がかなり異なっています。

大倭神社 さいたま市西区三橋6-411


新大宮バイパスの三橋六丁目交差点のすぐ西に大倭神社がある。交通量の多いバイパスが近いにもかかわらず、木々に囲まれた境内は不思議な静寂に包まれていた。


拝殿の右奥、竹藪の前に庚申塔 享保6(1721)邪鬼を敷いた丸彫りの青面金剛坐像が笠付き角柱型石塔の上に乗る。その高さは250cmを越し堂々たるたたずまいである。このようなスケールの大きな庚申塔はそれまでには見たことがなく、ただただ驚くばかりだった。


蓮台の上の青面金剛像。六臂像で上の腕の一部が欠けているが彫りは全体によく残っている。目を吊り上げ口をへの字に合掌しながら正面をにらみつける青面金剛。組み敷かれた邪鬼が青面金剛と同じような顔つきですごんでいるのが面白い。


塔身部正面、梵字「ウーン」の下に力士に担がれた二童子を生き生きと浮き彫り。左側面に造立年月日。続いて武州足立郡内野上村惣村中。右側面には「奉造立庚申供養塔」と刻まれている。


上の台の正面に「庚申講」下の台の正面に三猿と二鶏が彫られているが、この辺りは風化のためかややあいまいな感じで、左の猿などは文字通り影が薄い。

辻の庚申塔 さいたま市西区指扇領辻162

指扇駅の東から北へ向かう国道57号線。西大宮バイパスの下をくぐりさらに500mほど進むと、右手路傍に小堂が立ち、中には大きな庚申塔 寛保2年(1742)が祀られていた。大倭神社の庚申塔と同じように邪鬼を敷いた丸彫りの青面金剛坐像が笠付き角柱型石塔の上に乗り、その高さも250cmを超え、スケールの大きさ、その充実度は大倭神社の庚申塔と甲乙つけがたい。小堂の右脇には三面八臂の馬頭観音立像を浮き彫りにした駒型の馬頭観音塔 寛政5(1793) が立っていた。


塔の上の青面金剛坐像。合掌型六臂か?小堂内の屋根近くになるために、石塔部と比べると暗くなって鮮明な写真は撮りにくい。


笠の正面に日月雲。塔身部正面、力士に担がれた二童子を浮き彫り。下の台の正面に三猿が彫られている。二つの庚申塔は細部はやや異なるものの、同じ構成を持つ、兄弟塔といってもいいのではないだろうか。造立年は20年ほど違うがほぼ同時期で、同じ石工、または同じ工房の作品かもしれない。その後、この二基と似たような庚申塔に出会うことはなかった。





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Last updated  2020.10.03 14:36:49
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