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2021.09.09
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カテゴリ:宗教
帰ってきた怪しい話 第0011話 「真実の恋(WWW)」

 インターネット上には幾つかの小説投稿サイトがあり、中でも「小説家になろう」という名称のサイトは知名度、質、量ともにトップクラスの老舗サイトとして知られている。

 投稿者は、素人、セミプロ、プロと幅広く、素人作品が書籍化されることも珍しく無くなっているのですが、紙の小説市場の衰退と言うか縮小に反比例するかのようにネット小説市場は拡張していると書いていいのかもしれません。

 興味深い事に、ネット小説市場の拡大は紙の小説市場を牽引していたライトノベル市場の衰退と言うか変質も惹起するようになったというか、ネット小説の場合、紙の小説として書籍化されることが次第に小説家としてのゴールではなくなってきているかなと。

 極論すれば、”ネット小説→アニメ化→ゲーム化→映画化”とでもいったマルチメディア展開が王道になってなってきている上に、人気が出れば出るほど”原作”としてしゃぶりつくされる事例も珍しくなくなっています・・・まあ、”原作者”の意向とは次第に無縁になっていって骨までしゃぶられるようになった元祖といえば「宇宙戦艦ヤマト」が良くも悪くも金字塔として知られています。

 世界規模の作品だと、若く未熟な原作者から漫画作品の著作権や商品化権などを根こそぎ奪い取って商業的に出版社側だけが大成功したことで「スーパーマン」が一番有名な作品かもしれませんが、あまりに阿漕なやりくち故に都市伝説”スーパーマンの呪い"が発生したこともまた(一部では)比較的知られた話かもしれません。

 余談ですが、動力式飛行機を開発し実用化に成功したことで知られるライト兄弟の場合、飛行機関連の特許が認められれ巨万の富というか天文学的な富を産むことから、亜米利加政府も財界も一切の法律で認められる権利も利益もライト兄弟たちに認めなかったというか、実質的に国外追放に等しいことをやらかして口をつぐんでいます。

 その辺りのことを知っていると、亜米利加で”飛行機が発明されて100周年記念イベント”の類が、ライト兄弟たちの正当な権利、手にすべき利益、公式な名誉などなどが回復されることもなく開催されたときに”復元された当時のライト兄弟の飛行機が記念イベントで墜落”して都市伝説の1ページを飾ったことも腑に落ちるかなと。

 話を戻すと、ネット小説業界(というのがあればですが)は、ある意味でライトノベル作家としてデビューしたいというか、ライトノベルが書ける作家を発掘するために発達してきたニッチな業界ですから、ライトノベルの起点として知られる”時をかける少女(筒井康隆)”が”SF+ジュブナイル系の恋愛”だったのは必然だったのかもしれません。

 そして、朝日ソノラマ文庫やコバルト文庫などの作品が”ジュブナイル小説”として一つのジャンルになっていった際に、なぜか”推理・探偵小説”は番外というかジュブナイル小説に事実上含まれることはなく推理・探偵小説は独立したジャンルか児童文学に振り分けられていったのでした。

 ちなみに、日本の国産探偵小説の祖は、シャーロックホームズのような探偵小説を国産化することを大正の頃に思いついた岡本綺堂で、幕末の頃の江戸の街を舞台にした「半七捕物帳」が大正5年からシリーズ化され、江戸川乱歩の名探偵・明智小五郎を経て、名探偵コナン(青山剛昌)にも継承されています。

 いずれにしても、ライトノベルの一つのジャンルとは認識されなくなった推理・探偵ものは、ネット小説の分野でもよく言えば独立独歩、あっさり言えば書き手が極めて限られるニッチな分野と書いてもいいのかもしれません・・・良くも悪くも話の展開がパターン化しやすいジャンルのような気が、私は、しますが。

 ある意味で、ジュブナイル小説にアニメ系のイラストをセット販売する試みは「超革命的中学生集団(平井和正)」に永井豪のイラストが付いた早川書房版辺り発端を求めてもいいような気がしているのですが、当時というかこれを書いている時点でも、表紙を含むイラストがイラストレーターごと諸般の事情で差し替えになる事例は珍しくないことは比較的知られた話になります。

 もっとも、ライトノベルがアニメ風イラストの付いた子供向けの小説と揶揄された昭和の終わりのころと比べると”ライトノベルの売り上げはイラストの出来に(も)左右される”と当たり前のように言われる時代となり、ライトノベルは独立した作品として存続しにくくなったというか、原作小説化というか原作シナリオ化が目に付くようになったなと。

 さはさりとても、なろう系投稿サイトの作品のように元ネタとしての文字作品しかない状態から話が始まる場合は、”文字作品として読んで面白いかどうか?”という当たり前と言えば当たり前のところから話が始まりますし、パクリパクられは大前提としておかなければならない分野ともいえます ・・・ 人気が出るまでは特に(笑)。

 そう考えると、京都アニメーションで大量放火殺人事件を起こした殺人犯(正確にはこれを書いている時点では容疑者)が犯行の動機の一つとしている”京都アニメーションが自分の応募作品の内容を(極めて部分的に)パクった”という主張などは論外と言うか、そんな豆腐のようなメンタルで文筆業で飯が食えると思っている段階でファンタジスタじゃね?と。

 まあ、彼の主張するパクリシーンを30分程度のアニメ作品中に求めるとすれば、本線とは関係の薄い5~10秒程度と考える分かりやすいのかもしれませんが、それを言い出すと、学園ものだと登下校のよくあるシーンや部活動関連のよくあるシーン、アルバイトなど学外でのよくあるシーンも軒並み該当するでしょうなあ。

 というか、大量放火殺人を実行する根拠になるほど自信がある(らしい)彼の没になった投稿作品の作品中に過去のアニメ作品などで定番になっていたり、既に放送済みの作品に類似しているシーンが一行も無いということなのか?それならそれで超天才作家のような気がするものの、”・・・でも、それほどの才能があるのなら、なろう系で作品を公開しても、あっというまに書籍化、アニメ化と話が進むんじゃね?”と。

 実際、なろう系にはパクリパクられ当たり前となっている「真実の恋に目覚める」分野があるのですが、基本的なパターンは、中世ヨーロッパ風の異世界が物語の背景で、特に定番ネタとして貴族の子弟が通う日本の高校くらいを想定した学園の卒業式を舞台に主人公たちの婚約解消騒動が勃発することになります。

 基本パターンは、婚約関係にある王子様とヒロインの少女の婚約騒動ですが、ヒロインが悪役として断罪される悪役令嬢の話にどれくらい新しく変化球を加えることができるか?というのが後発組の腕の見せ所ですし、魔法が使えるのか?次世代まで話が広がるのか?ヒロインが断罪される場合は”ざまあ(みろ)”がどのように落着するのか?などなど、今となってはなんどもありの分野ですな。

 もっとも、いろいろなパターンが登場して思考実験が進むと、”あれれ?これってヒロインという国が公認している婚約者がいて、卒業と同時期に結婚することが決まっている王子様が在学中から浮気をしていた浮気相手を正妃にするためにヒロインとの婚約を解消しようとするから無理がいくだけの話じゃね?”思い至るというか、そもそもの話の展開に無理があるというか、最初から詰んでいる袋小路のような物語の設計になっていると言えます。

 まあ、そもそもが架空の世界を舞台にした嘘八百の物語なわけですから、そこにどれくらいリアルを持ち込むのかとか、お話としては上出来で痛快とか、今までになかった考え方の視点や話の展開が面白いといったあたりに興味を惹かれる人が出てきやすいのではないかと思いますし、物語と現実を混同するだけ野暮といえば野暮な話だとも思います。

 ただ、某国の皇室に在籍しているリアルな某お姫様が、憲法上の権利まで持ち出して「真実の恋に目覚めた」として海の王子様との婚姻を強行しようとしているのは比較的知られた話ですし、そのあまりの”頭がお花畑状態”の言動に、現実世界は”なろう系より酷い展開”だなと。

 戦後の憲法下で一般人と同じ権利を主張するのなら、戦争犯罪者として処断される権利にも応じるべきでしょうし、第一次、第二次の世界大戦における敗戦国の君主(王様や皇帝)のほとんど全員が退位するか王室や皇室といった制度を廃止して共和制や民主制に移行することで”責任を取った”ことは御存知の通り。

 というか、次代の天皇候補の実姉と両親が”我々には一般人と同じ権利がある”と主張し、貴族としての責任も義務も果たさないけれど金は各種特権だけは引き続きよこせ”という方向で行動するのならば、残すだけ無駄で実害も大きくなりますから、憲法を改正して皇室制度そのものを国家管理から排除して私人が勝手に管理している宗教団体に準じた扱いに改変するのが筋でしょうな。

 そもそも論で言えば、近代民主国家において政教分離は当たり前の大原則ですし、次代の筆頭皇族一家であるA家があの調子で今後も一般人と同じ権利と公費だけは求めてごねまくるのなら、皇室制度を廃止して特別扱いを止めることを国会に皇族自ら提案すべきで、おいしいとこだけつまみ食いというのは流石に無理な事態になったのではなかろうか?

 いずれにしても、これを書いている時点の”真実の愛を見つけたA家関係者一同”を震源とする皇室関係者と皇室制度そのものの劣化は、”なろう系の小説より酷い話”だし、それを美談調にまとめたがるマスゴミや一部の上級国民の露骨な情報操作や情報誘導というのは ・・・ ま、国が滅びるときというのはこんなもんなのかもしれませんな。

 ではまた~。





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Last updated  2021.09.09 07:31:28
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