石見神楽3
夜明け前のクライマックスには決まってヤマタノオロチ舞い手が上手だと本当に生きているように動く大蛇そのリアリティさに子供達は泣き叫ぶ何頭も出てきて、まさに暴れまわる 口から火を吹くスサノオノミコトが登場しその場がさらに盛り上がるこの神様は正義や強さの象徴愛する者の為に戦う強さ 恐怖に臆することなく立ち向かう勇気その姿に 自分だったら同じ事が出来るか? と観客は自分と重ねあわせる囃子のリズム 乱れ打たれる太鼓、怒号の様な掛け声激しい動き、剣を振り回しての舞い大蛇の逆襲 激闘!!!もはや舞い手も観客も一緒になりトランス状態へ入り込む興奮・歓喜 そして、スサノオノミコトの勝利・・・スサノオノミコトの勝利の舞いが舞われると、東より朝日が神社の中に差し込む壮麗かつ優美な舞いを皆で見届けるこの時になると、なぜこの石見神楽(舞い)が何百年もこの地に絶えることなく続いているのかが判るそれは”ある感覚”であり、言葉で言い表すのは大変難しいこの石見神楽を体験した者にしか判らない”感覚”なのだろう・・・ (楽人)