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風狂夜話2

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2008年08月23日
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カテゴリ:ニュース
昨日北京オリンピックで2つのニュースが日本中を興奮させた。

陸上男子400メートルリレーの銅メダル獲得。

そして野球準決勝の対韓国戦まさかの敗退。

TVで何度も繰り返される画面の残酷な現実。あるいは寸秒のそぎ落とすような力行。

これは肉親なら見ていられないであろう。

星野ジャパンの重苦しい緊張感が最後にきて裏目に出ている。藤川や岩瀬の失投が痛い。

さてオリンピックの同じ時間帯のNHKTVで「日本陸軍と阿片」というこれまた重苦しい

テーマの番組が流された。

主人公は里美甫。上海特務機関阿片シンジケートのボスである。

当時の日本軍は中国をめぐる麻薬シンジケートの英国支配をもぎとろうと工作していた。

日本軍は上海を武力制圧したのを機に、中国東北部(満州)での阿片を英国に代わって国内

に流し込んだといわれる。阿片の権益を独占することになる。上海ー香港ー広東を抑えれば世

界の麻薬市場の約3分の1から半分をとったに等しい。

ただ日本軍は軍としてそれをやれないから、民間人や特務員をいくつも作って麻薬シンジケ

ートを経営させたという訳である。

里美甫はそのチャンピオンであった。(児玉誉士夫もまたその末端の一人であった)

かれらの結びつきは強固で「上海コネクション」といわれた。

満州の熱河地方でケシを栽培し、満州政府(関東軍の傀儡政権)の実質支配のもと、利益を

独占し、その資金で関東軍や満州軍、甘粕機関などの特務工作が行われていたのである。

のちの首相、東条英機も関東軍参謀のときに阿片政策の一端を指揮していたことが明らかに

される。

まさに中国をめぐる帝国主義的鞘当ての最終決戦が太平洋戦争であり、阿片がその戦争費用

の大半を握っていたのである。

英米といえども阿片のシンジケートの奪還が大きな戦略意志であった。日本軍の中枢もいわ

ばこれを死命を制するポイントとの認識があり、闇社会の浪人を駆り集めた。

いまでも上海コネクションの残党は脈々と生きながらえているという。





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最終更新日  2008年08月23日 09時31分57秒
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