カテゴリ:政治
![]() 次のように言い放った。 「津波をうまく利用して『我欲』を一回洗い落す必要がある。やっぱり天罰だと思う」 この発言は東北の被災者への配慮を欠いた、とんでもない暴言だ。 都知事として、また同じ日本人としてもあるまじき侮辱発言である。 なに様のつもりか、呆れるばかりだ。 石原氏は、所在不明高齢者が社会問題化したことなどを挙げて、「日本人のアイデンテ ィティーは我欲になった。金銭欲、物欲、性欲」と指摘し、「テレビのチャンネルも、 グルメ・温泉・お笑いばかり」とからかっていた。 今回は一応「被災者の方々はかわいそうですよ」とも付け加えたが、津波を「天罰」と 評した発言は撤回しなかった。 さっそく被災地・宮城県の村井知事が、「塗炭の苦しみを味わっている被災者がいるこ とを常に考え、おもんぱかった発言をして頂きたい」と不快感を示した(朝日新聞)。 石原氏は「言葉が足りなかった。撤回し、深くおわびする」と述べ、謝罪した。 まあ、究極の後出しジャンケンで4選出馬を表明した権力主義者である。何でもありの メディアの暴走に乗っかっている78歳の老人として、いかがなものか。 2007年3月に発生し多数の死傷者を出した能登半島地震のさいも、下劣な品性丸出 しの発言をしていた。 「震度6の地震がきた。ああいう田舎ならいいんです。東京ならかなりの被害者が出た だろう」と。3選目の都知事選に臨む、葛飾区・JR亀有駅前での街頭演説だった。(日 刊ゲンダイ) なぜかこの人には、奇をてらった、マスコミの見出しになることにたけた発言が多い。 とくに日本人の深層心理にある「差別意識」をことさら強調し、一種の大衆罵倒で自ら を誇示するヒロイズム、底を明かせば卑しい選良主義がある。 その選良主義に痺れる奴隷的ミーハーが彼を愚かしい老残の都知事にする。 これでいいのだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年03月15日 17時34分28秒
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