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番組構成師 [ izumatsu ] の部屋

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2004.06.24
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カテゴリ:テレビ・マスコミ

♪今日のBGM=John Mayall & The Bluesbreakers 『 Primal Solos 』





先週の金曜日(6月18日)全国の民間放送が加盟する
日本民間放送連盟(民放連)が、
『青少年に見てもらいたい番組』なるものを発表した。

きょう、その一覧を初めて見た。驚いた。

北から南まで、衛星放送も含めて、
民間放送局全局の「見てもらいたい番組」が局別にずらりと並んでいる。


「日本民間放送連盟『青少年に見てもらいたい番組』一覧 (2004年春)」


この「見てもらいたい番組」は各放送局が独自に選んだもので、
選定委員のような人がいるわけではないらしい。

ぼくは今日まで知らなかったのだけど、民放連は、

『青少年の知識や理解力を高め、情操を豊かにする番組を
各放送事業者は少なくとも週3時間放送する』

という取り組みをしているという。
この取り組みに基づいて各放送局が指定したのが、
『青少年に見てもらいたい番組』というわけだ。

しかし・・・・・・「少なくとも週3時間放送する」とな?
1週7日間、168時間ある中の、「少なくとも3時間」。
あまりに短い気もするのだが、この基準、なにを根拠にはじき出したのだろう?

「青少年の知識や理解力を高め、情操を豊かにする番組」というのも、
わかるようで、よくわからない。
“見てタメになると思われる”くらいの表現にしておけばいいのに、
「知識」とか「理解力」とか「情操」とか、定義が難解な言葉に頼るから、
深い意味があるようで、実はなんだかさっぱり把握できない、
あいまいな基準となってしまう。

しかし、この、各民放が自選した、
「青少年の知識や理解力を高め、情操を豊かにする番組」を
北から南へ順に見ていくと、その局の番組に対する姿勢が見えるようで、
結構興味深い。


各局が選定した「見てもらいたい」番組の数には、大きなばらつきがある。
例えば、TBC東北放送が「青少年に見てもらいたい」としてあげたのは、
わずかに4番組。
上記の「少なくとも週3時間」というノルマ達成のため、ムリヤリ選んだ感じ。

逆にYBS山梨放送は、17番組をあげている。
キー局が「見てもらいたい」番組に選定した番組は、
それを放送するローカル局も選んでいる。
だから、複数のキー局の番組を流すYBSのような局は、
「見てもらいたい」番組が多くなるのも当然だ。

キー局の意向は、ローカル局にも無条件に反映されるということか。

キー局の番組は、各系列局では流されるが、独立U局はその恩恵を受けない。
しかし、例えばTVKテレビ神奈川などは、自主選定だけで10番組をあげている。
TVKのサービスエリアでは、キー局の番組も見ることができる。
競合は厳しい。
その中で、「見てもらいたい」番組を自社だけで10番組もあげているのは、
自社制作に力を入れているという自信と主張だろうか。


キー局5局が自ら選定した『青少年に見てもらいたい番組』は、次の通り。

◆東京放送(TBS)
  • 『関口宏の東京フレンドパークII』

  • 『探検!ホムンクルス~脳と体のミステリー~』

  • 『世界・ふしぎ発見!』

  • 『ZONE』

  • 『どうぶつ奇想天外!』


◆日本テレビ
  • 『伊東家の食卓』

  • 『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』

  • 『冒険!CHEERS!!』

  • 『所さんの目がテン!』

  • 『ザ!鉄腕!DASH!!』


◆テレビ朝日
  • 『ドラえもん』

  • 『人生の楽園』

  • 『ポカポカ地球家族』

  • 『題名のない音楽会21』

  • 『いまどき!ごはん』

  • 『グレートマザー物語』

  • 『大改造!!劇的ビフォーアフター』

  • 『素敵な宇宙船地球号』


◆フジテレビジョン
  • 『ポンキッキーズ21』

  • 『脳内エステ IQサプリ』

  • 『晴れたらイイねッ!』

  • 『ちびまる子ちゃん』

  • 『サザエさん』

  • 『発掘!あるある大事典II』


◆テレビ東京
  • 『ガイアの夜明け』

  • 『ペット大集合!ポチたま』

  • 『所さん&おすぎの偉大なるトホホ人物伝』

  • 『美の巨人たち』

  • 『なぜ?謎!ごはん』


アニメが3本、ドラマはゼロ。
クイズものはじめ「見てためになる」番組か、
親子で見ても安心な、よくも悪くも、トゲなし毒なしの番組が並ぶ。

これら「見てもらいたい」番組の中で、ぼくがよく見ているのは、
テレビ東京の『ペット大集合!ポチたま』、
フジテレビの『ちびまる子ちゃん』ぐらいだ。

ま、ぼくは「青少年」ではないけれど。
この「青少年」というカテゴリー、何歳から何歳くらいまでを想定しているのだろう?

「少年」と言えば、小学校の高学年から高校生ぐらいまで。
「青年」は、高校生から25歳くらいまでという感じがする。

少年法など、法律の面から言えばまた違うのだろうが、
各局が「見てもらいたい」番組にあげた番組を見ると、
“青少年”というより、“子ども”を対象にしているように思える。
ずいぶん幼い感じがする。

きのう、日記にPTAのお父さん、お母さん方があげた、
「子どもに見せたくない番組」「子どもに見せたい番組」を書いた。

キー局が自分たちで選定した『青少年に見てもらいたい番組』には、
「子どもに見せたくない番組」はひとつも入っていない。
それだけ、制作者側も自覚しているということか。

逆に、お父さん、お母さんたちが「子どもに見せたい番組」にあげた
『世界ウルルン滞在記』(TBS) と『トリビアの泉』(フジテレビ)は、
自社選定の中にあがってはいない。
父母と局との感覚が違うということなのだろうか?

なんにしろ、「ためになりそうな」番組を父母は好むし、
局が「青少年の知識や理解力を高め、情操を豊かにする」ために
「見てもらいたい」とする番組も、父母の意向にそうものということ。

めでたしめでたし、か?





しかし、民放全局の「見てもらいたい」番組に、
ドキュメンタリー系の番組がほとんどないのは寂しい限りだ。

ぼくの住む九州には、九州の系列局を結ぶブロックネットのドキュメンタリー系番組がいくつかある。
例えば、『ムーブ2004』
キー局の系列で言えばTBS系列にあたる九州・山口・沖縄の8局が
持ち回りで作る30分のドキュメンタリー番組。

これを「見てもらいたい」番組にあげているのは、RKB毎日放送だけだ。

う~ん、足並みが乱れとるなぁ。あとの7局はどうしたの?

フジ系列にあたる九州・沖縄各局が同様に持ち回りで制作している
同様のドキュメンタリー『ヒューマン九州21』は、5局があげているというのに。

スポンサーもつかず、少ない予算でがんばっている。
なのに、局として「見てもらいたい」と思ってはいないのだろうか?

寂しい。

悲しい。

情けない。


これも、全国ネットで放送しているドキュメンタリー系の番組の
全滅ぶりを見れば納得もいく。

全国24局でオンエアしている『テレメンタリー2004』を「見てもらいたい」番組にあげているのは、ただ1局。

33局でやっている『生きる×2』もわずかに2局。

同じく33局で流れる『いきいき! 夢キラリ』は13局があげているが、これは4月に始まったばかりだ。

30局をネットする『NNNドキュメント04』にいたっては、「見てもらいたい」という局はゼロである。

こういう全国ネットのドキュメンタリー系番組を作っているローカル局は、
“この番組は自社制作”だ、という意識がないのだろう。

空しい。

何よりしかし、ネットの中心であるキー局が、
これらの番組を「見てもらいたい」番組に選んでないのがそもそも情けない。


ぼくは今、上記のドキュメンタリー系番組のひとつに携わっている。
ディレクターは、よりよい番組にしようと懸命に取材中。
短い制作期間の中、休日を返上し、夜を徹するディレクターはじめスタッフの熱意も、
番組宣伝など局の後押しがなければ視聴者へは届かない。

完成した番組は、深夜または早朝、人知れずサッと流れて、はい、終わり。
未来永劫、もう二度と、視聴者の目に触れることはない。

結局、やる気があるのは現場だけ、ということなのか。


「しっかりしてよ」


しかし、民放の総元締めである日本民間放送連盟が、
自ら音頭をとって、『青少年に見てもらいたい番組』を発表する。
それも、『青少年の知識や理解力を高め、情操を豊かにする番組』として。

どうも、なんとなくすっきりしない。
あまたある他の番組は、どんな思いで作っているのか?
そんな疑問が湧くのだが・・・・・。





♪BGM=Derek and Dominos 『 Live At The Fillmore 』


韓国の男性がアルカイダに関係すると思われる一団に惨殺された衝撃は大きい。
日本のマスコミでもその扱いは大きく、
身を投げ出して嘆き悲しむ家族の姿が頻繁に流されている。

こんな記事を見つけた。

「<金鮮一さん殺害>日本人拉致との違い」(韓国・中央日報)

日本人の人質は解放されたのに、なぜ金さんは殺害されたのか。
それを簡単に分析しているのだが、記事の最後に次のような一文がある。

「日本は自衛隊の派遣以前から、大規模な対中東広報作業を行ってきた。
アルジャジーラやアルアラビアなどの放送には、サッカースターの中田まで登場し、
派遣に関する広報が定期的に行われた」

そうだったのか?!
中田選手は、自衛隊派兵の広報活動に協力していたのか?!

知らなかった。

その映像を見たわけではないのでなんとも言えないが、

「自衛隊は、イラクの皆さんの復興のため、持てる力をすべてお貸しします」

とか、

「自衛隊は軍隊ではありません。ですから、武器は使用しません」

といったことをあの口べたな中田選手がドリブルしながら言ったとは思えない。

広報用の映像を制作したのは、日本国だろう。
こうした広報活動を日本が国としてイラク及びイスラム世界に向けて行っているということ。
それを、ぼくは寡聞にして知らなかった。

どのような内容で、どのような形で、イラクの人たちへと伝えられたのか。
その内容は、ぼくら日本国民の意思として受け止められたはず。

知りたい。





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Last updated  2004.06.24 16:22:03
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