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カテゴリ:戦い
普天間飛行場の代替基地建設に揺れる沖縄県名護市辺野古。 「辺野古沖案」が地元のお年寄りたちを中心とした10年間の座り込み、さらには600日間に及ぶ海上での阻止行動で頓挫したかと思ったら、「辺野古崎案」なるものが待ってましたとばかりにあらわれた。 代替基地とは言うが、実は1966年にアメリカ海軍が計画していた軍事基地とうり二つ。アメリカは40年前に青写真を描いていた基地をまんまと手に入れようとしている。それも日本の予算、つまりぼくらの税金で。 アメリカ側の言い分としては、 「代替基地をめぐるごたごたは日本国内の問題で、その結果がどうなろうと、どこに基地が造られようと、それは日本が決めること」 ってことだろう。うまい言い分だ。 日本側がごたごたを起こしてくれたおかげで、本当に欲しかった「軍港&滑走路付き軍事基地」を手に入れることができる。濡れ手で粟ってところだ。 「辺野古崎案」」が浮上したとき、辺野古沖案に反対し、建設工事を体を張って阻止し続けてきた人たちの心に浮かんだものはなんだろう。 新たな基地建設は阻止した。それは明らかな勝利。 しかし、彼らを待っていたのは、海岸に隣接し、サンゴをはじめ豊かな自然あふれる大浦湾を埋め立てる「辺野古崎案」。たまらんだろうな、この仕打ち。 自民党の山崎さんは、地元の理解が得られたら、小泉首相と沖縄の稲嶺知事との「トップ会談」で事の収拾をはかりたいと言う。 「地元の理解」って、なんですか? 辺野古で座り込んでいる人たちは言う。「地元にはまったく相談もなにもない」と。その地で生活し、生きているひとが「地元」。沖縄県知事が「地元」じゃないのだ。彼の言葉をして、「地元民の意見」とするわけにはいかないだろう。 なんて思ってたら、名護市の助役が、 「辺野古崎案と、辺野古沖合案との間の位置まで設置場所を移動すれば、政府と話し合う用意がある」 と、市議会で発言したという。 なにを考えてんだろねぇ、この方は。「じゃ、中をとって、このあたりでどうでしょ?」といって妥協し、シャンシャン手を拍って締めるってな問題じゃないだろ、軍事基地をつくるってことは。 軍事基地って、武装したジェットやヘリが飛び立つんでっせ、生きてる人をターゲットに。人の命を奪う以外にその使用目的はないんだよ。「安全保障」なんて、外交の努力不足の隠れ蓑に過ぎない。 新たな基地は軍港も併設するかもしれない。核ミサイルを搭載した潜水艦が係留されるかもしれないんですぞ。核ミサイルって、人が生活する街を壊滅させる以外に使い道はないんだよ。 そんな人殺し基地から落ちる金を使って、我が町を作り、子どもを育てようというのかね? なにがなんでも、「辺野古ありき」で押し通すつもりなんだろうか。 辺野古で基地建設阻止を貫いている人たちはもちろん、沖縄の人たちの多くは「新たな基地ができること」自体に「NO!」と言っているのだ。その動きを直視せず、地図上でちょこちょこと位置をずらして日米両政府にいい顔をしようとする輩が地元の議会にまだいるとは、市民にとって不幸この上ない。 景気が上向きや、満額回答も大切なこと。 同じように、戦争への道を着々と固めつつある日本という自分の国の行く末に目を向けることも大切だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.03.09 09:21:16
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