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カテゴリ:音楽
唯一、毎月購読している音楽雑誌、『レコードコレクターズ』誌。 5月号の第1特集は「70’s AMERICAN HARD」。読まなくても中身が想像できるというか、タイトルそのままの特集で、この時代に耳と脳に洗礼を受けたぼくなぞにはこたえられない内容だ。 『 レコードコレクターズ 』 2006年5月号 その特集記事の中に「70年代アメリカン・ハード アルバム100選」と題し、評論家の皆さんが、あの時代を代表するアルバムを100枚、あげている。 ぼくはイギリスよりもアメリカのロックの方が好き。 で、アメリカのハード・ロックを彩る100枚を見てみると・・・・・・う~ん、学生時代、ほとんどLPで持っていた。今も、ざっと数えて4、50枚はCDでこの部屋にあるだろう。アメリカン・ハードの「洗礼」じゃなくて、「洗脳」を受けたのかもしれないなぁ。 この100選を見て、すべてを聞き、半数は今も持っていることを知り、改めて思い出したことがある。 ぼくは自分が持っているアルバムをパソコンで管理している。ま、管理というほどじゃなくて、ミュージシャン名とアルバムのタイトルを一覧にしているだけだけど、こうしとかないと同じアルバムを2枚、3枚と買ってしまうのだ。 以前、このリストをひとまわり以上年下の女性に見せたことがある。そしたら、こう言われた。 「どうして、こんなに普通なの?」 この言葉には、二の句が継げなかったな~。 ぼくは雑誌から入手した情報を元にアルバムを買うというタイプではなかった。例えば、雑誌の「ニュー・リリース」コーナーで評論家諸氏がつける得点を購入のきっかけにするということはめったになかった。と言うより、音楽雑誌自体を読んでなかった気がする。 ぼくは、あるアルバムを聞くと、そのミュージシャンのお友だちやら影響を受けた人やらの情報を調べ、そこからイモヅル式に出てくるアルバムを片っ端から聞くという感じだった。 それ以上に多かったのは、いわゆる「ジャケ買い」。今でも一番好きなアルバムのひとつであるオールマン・ブラザーズ・バンドの『ブラザーズ・アンド・シスターズ』は、表ジャケットに映る落ち葉の中の男の子と、裏ジャケットの女の子が愛らしかったから、試聴もせずに購入した。 そのアルバムの音楽がとても気に入ったので、それから、『フィルモア・イースト・ライブ』へとさかのぼる。でも、そのときは『フィルモア~』が歴史的名盤と言われていることなど知らなかった。 でも、のちに顧みると、ぼくの70年代はその女性が言うごとく、ごく「フツー」な音楽に満ちていたことになる。不思議だなぁ。。。。。。やっぱり、ビジネスと化した音楽業界があの手この手で流す情報に毒されていたのかしらん? 『 Average White Band 』というバンドがある。「 Cut the Cake 」とか「 Pick Up the Pieces 」といった、黒人以上に“黒い”ヒットを飛ばした。「平均的な白人バンド」というのはユーモアと自信を込めた名前なんだろう。のちにはAOR的になって行ったけれど。 そのバンド名を70年代の音楽に関するぼくにあてはめたとすると、ぼくは掛け値なしに「 Average Yellow 」、平均的な日本人だ。 なんとなくつまんない気もするけど、それもまたヨシ、かな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.05.14 18:44:24
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