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カテゴリ:制作現場
ただ今、2時間番組の制作に構成係として参加中。2時間って長かぁ、と改めて感じているきょう、この頃。 きのう、粗編集がDVDで送ってきた。編集は我が家から遠く離れた某大都市で行われている。取材テープがDVDにダビングされて送ってきたり、メールで構成を送ったり、まぁ、なんと便利になったことか。 でも、郵便でやりとりしていたその時間が浮いたのに、ち~とも余裕が生まれないのは不思議だなぁ。いろんな手段が便利に、効率的になるにつれ、現場の“テンパリ度”はアップするばかり。編集もテープからパソコンへと変わりつつあるけど、これまでできなかったことができるようになった分、試行錯誤の時間ばかりが長くなる。 ヘタな考え、休むに似たり・・・ってことは重々承知はしているけれど、考えてしまうのよね。きょう、電話をかけてきたディレクターは「真っ白に燃え尽きたと思ったら、まだ先があった・・」と言って、乾いた笑い声をあげた。 だいじょうぶかね、そんなに働いて? 今、やってる2時間番組も現場はテンパリまくってる。ディレクターは女性だけど現場では性差は関係ないから(待遇その他は知らないけど)、夜、遅くなろうがなんだろうが、やらなきゃならんことはやらなきゃならん。このディレクター嬢は編集の間、自宅を離れ、ホテル住まいでお仕事三昧。毎日、朝の5時6時まであ~だこ~だとやっている。 だいじょうぶかね、そんなに働いて?? 別の番組で地元の局に行くと、編集用のパソコンの前でフリーズしているディレクターがいた。じ~っ・・と見ていたら、眠っていた。ここのところ、ずっと編集室で寝ているという。編集室は機械が一番大切な場所。夏冬かまわず冷房が効いているから非常に寒い。ときどき、冬山登山のような姿で編集に臨んでいるディレクターや編集担当がいるくらいだから、居眠りするとほぼ確実にカゼをひく。 だいじょうぶじゃなかろ、そんなに働いちゃ。 でも、忙しいときは仕方ない。ぼくも5日連続で編集室に泊まったことがある。その編集室には虫がいて、起きたときには体がかゆくなっていたっけ。 そんな工程を経てできあがった番組も、ひと握りの人の目に触れるだけで、流れ去り、消えていき、戻らない。未来永劫、ほぼ確実に、再放送されることはない。 TV番組なんて、瞬間芸みたいなもんだわね。 アカン、愚痴になりつつあるぞ。 今夜も、編集室で、取材現場で、働いているTVマン、TVウーマンたち。 みんな、がんばれ。いい番組を、いい報道を。 などとエールを贈りつつ、ぼくはぬくぬくコタツにあたりながらパソコンで粗編集のDVDを見る。しかし、2時間番組は長か~。一度、チェックするだけで2時間かかる、って当たり前だけど。 「2時間番組」とは言うものの、正味は98分。CMがいかにたくさん入るかがわかる。大体、テレビで2時間番組って長すぎないかなぁ。映画の『男はつらいよ』だって90~100分くらいしかないのにさぁ。視聴者ってそんなに根気があるのかなぁ。CMで興味と集中がぶつ切りにされるしさぁ。 アカン、禁断の領域に入りつつある。墓穴を掘りかねん。 マジメに仕事しよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.30 22:01:06
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