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ブリテンを出てから1ヶ月近く経ったんだろうか。
俺達はイェクンの祠のある島と世界樹のある大陸の丁度真ん中くらいの位置に存在する岩ばっかりでゴツゴツした荒涼とした感じを受ける島にたどり着いていた。 船を降りて岩山の間を通るようにして飛龍族の住んでる場所を目指して進んでたわけだ。 まぁ、場所が場所なだけに風が思いっきり吹き抜けていくんですよ? 常にこんなに強風が吹き荒れる中を本当に飛龍族達は生活してるんだろうか? 「うっへぇ・・・風つえぇな」 「まぁ、渓谷だからねぇ。風の通り道がここしかないし、強風が吹き荒れるのは仕方ないよ」 「それはわかってんだけどなぁ。でも、こう強いと移動しにくいったらありゃしねぇよ」 「あはは、それはそうだねぇ。向かい風になるから空気抵抗で前に進みづらいのはあるね」 っと、そん時だったわ。 ぶぉおっ!! 「きゃぁああああああああああああ」 今までよりも強い風が吹きぬけ、それと同時にエリーの声がですね? どうしたんだ?今の風で何かあったんか? 体ごとエリーの方へと向けてみると、だ。 そこにはスカートの前後を両手で抑えるエリーの姿があったわけですよ。 これがジルみたいなナイスバデーでお姉さんだったらすげぇ嬉しいんだが・・・ 正直エリーのサービスシーンとかいらねぇ。 ってか、こんなちんちくりんで幼児体型(本人曰く着やせするタイプ)なエリーのお色気シーンとか誰得なんだよ!バンバン 本当、どうせそういうシーンくるならジルでほしかったが、うん、ないな。 だってジルの装備(プレートアーマー)じゃどう頑張ってもめくれたりしねぇんだもん。 ふむ・・・ということは、今この場にいるメンバーの中で一番期待できるのはナディーか。 ナディーもジル程とは言わないがそれなりに育った健康的な身体。 服装も羽や尻尾を隠すために纏っているローブなもんだからこの強風の中だと風さんめくってくださいと言っている ようなもんだろ(? 「ちょ、ちょっと!ベリル!?今あんた見たでしょ!絶対あたしの方を好色の目で見たわよね!?」 自意識過剰なエリー様がなんか言ってるが無視だ、無視無視。 俺は期待眼差しをナディーの方へと向けてみたんだ、みたんだが・・・ ないわぁ……うん、マジないわぁ・・・ バサバサバサバサバサバサッ! うん、ナディーは黒いローブが風でガッツリめくれ上がって、そのローブの下にあるスラッと伸びる健康的なおみ足と、黒い短パンが見えてるっていうのに、だ? それを隠さないどころか全く気にした様子もなく平然としてらっしゃるんですよ。 いや、うん。あのさ? 見えてるのは嬉しいよ?うん、嬉しいけどさ・・・ なんていうか、恥じらいってもんがないとですよ。なんていうか、こう・・・な?分かるだろ? エリーみたいにちょっとくらいは恥ずかしがってくれないとこっちとしても全然興奮しないわけですよ。 ( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン 「ってぇええええええ!いきなり何すんだよエリー!」 急にエリーに全力でぶたれたんですが・・・ 何これ?俺何もやってねぇよな?何で急に叩かれたの? 普通なら俺がめっちゃ怒る場面なはずなのに、何故かエリー様がすんげぇ不機嫌そうにこっちを睨みつけてきてるんだが。 「あ゛ぁ゛?あんたがあたしを無視するからでしょ」 「っせ、今良いとこなんだよ」(別に良いとこでもなんでもないが 「はぁああああああああああああ!?ちょっとはこっち見なさいよね!こんな美少女がスカートめくれて、きゃーきゃー言ってんのよ!?そんな、あんた、ちょっと、そんな見ないとかおかしいわよ!」 「お前みたいなちんちくりんのスカートの中とか興味ねぇよ!」 「かっちーん!あったまきた。あんた殺す。今すぐココで殺す。ここならあんたを亡き者にしても隠蔽とか楽そうだし決めたわ」 「あ、あはは・・・まぁまぁ、エリー。落ち着いて、落ち着いて。ドードー」 「これが落ち着いてられるわけないじゃない。ったく・・・何か負けたみたいで悔しいじゃない。っていうかベリル、あんたいつまでナディーの生足を拝んでるのよ。このエロ魔人」 困った子だねぇ・・・そう言いながら苦笑を浮かべるジルがナディーの肩をポンポン、と叩き声をかけた 第137話 やっと到着 その1.終わり その2.へ続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年03月18日 00時06分12秒
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