カテゴリ:絵本
字のないはがき 原作: 向田邦子 文: 角田光代 絵: 西加奈子 向田邦子、角田光代、西加奈子と名前があったら、手にとりますよね はい、まちがいありませんでした😊 角野さんも西さんも文をお書きになるのに、文は角田光代さん、絵は西さんが担当されていて、なんて贅沢!って思っちゃいました 向田先生の元々がそうなのか、角野さんがあえてそうしたのかはわからないけれど、気持ちを表す言葉はまったく使われていないのです 客観的に淡々と事実が書かれている感じがします なのに、妹の淋しさ、家族の愛情、それぞれが我慢している様子がひしひしと伝わってくるのです 「私の家族は6人」 その言葉で始まります そこに描かれた絵には6足の下駄が並んでいます ページが進むと4足に減っています 減ってもね、空いたところをつめることをしないんです 空いたところには大きな妹の靴、そして小さな妹の靴があったんです そんなところに家族の思いが感じられるのです 最後、裸足で飛び出すお父さん その足は汚れています 文章では触れられていませんが、絵からも家族の思いが溢れてきます タイトルになった"字のないはがき" この葉書はお父さんが字の書けない小さい妹のために用意したものなのです ◯であれば字は書けなくてもはがきを書けるだろうと その◯だけで、妹の思いが十分に伝わり、お父さんもお母さんも辛い思いをするのでした いろんな発見があります ぜひ、読んでみてください #絵本 #字のないはがき #向田邦子 #角野光代 #西加奈子 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.02.20 20:11:46
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