カテゴリ:絵本
いつも だれかが… 作・絵: ユッタ・バウアー 訳: 上田真而子 徳間書店 私たちの傍にはいつも天使がいます 誰の傍にも ただ、天使を感じることができるか、できないかだけ 天使を感じることができる人は、たとえケガをしたとしてもこういいます これだけで済んだのは天使が守ってくれたから でも、感じられない人は、"ケガをするなんて、ついてない。私は運が悪いんだ"って この本は、天使を感じられるおじいさんが孫に自分の人生について話します この絵本を読むことができる環境にある人は、考え方を少し変えることで、きっと幸せになれるでしょう でも、この本にはもうひとつの側面があります ここには黄色の星を胸につけさせられている友人が描かれています この時の天使はとても小さく、絶望と悲しみに満ち、無力に描かれています 友人は、ヒトラー率いるナチスによって、謂れのない迫害を受けてきたユダヤの生まれでした この本は"信ずるものは救われる、だから天使を信じて生きてください"と、ただ綺麗事を言っているのではないのです それが当てはまらない、自分では、そもそも天使ですら、どうにもならない世界がこの世には存在するのです この無情さが胸を締め付けるのです 天使ですら守れないものを私たちはどうやって守っていったらいいのでしょう 今現在、圧政に苦しんでいる人々がいることを知っているのに、どうしたら止められるのでしょう 今を生きる私たちがヒトラーやナチスがしたことは非人道的だと言えるように、100年後か、200年後に若い人たちが、今、圧政を強いている国をそう言えるようになるには、今何ができるのでしょう そんなことを考えました ぜひ、大人の皆さんに読んで頂きたい一冊です そして、この投稿を読んでくださる方があれば、その方にはぜひ、天使を身近に感じて生きて頂きたいと思います😊 #絵本 #いつもだれかが… #ドイツ #ナチス #ヒトラー #天使 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.04.01 21:31:02
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