カテゴリ:絵本
でんでらの
お恥ずかしい話だが、柳田邦男の遠野物語、名前は知っていたし、ずーっと気になっていたけれど、読んだことがなかった ”・・・絵本になったんだ” 一話ずつが絵本になって登場し、手に取った 何冊かある中でこの本を選んだのは「でんでらの」という聞いたことのない名前が気になったから 「でんでらの」はその昔、齢60を越えた老人たちが追いやられた墓場のような場所だ 追いやられた老人たちは、ここで共同生活を送り、自然に死ぬのを待った 青笹村のでんでらのの場合、死人が出る時には予兆がある でんでらのにあるお堂の守役の家の者には、それがわかるのだという ****** その時代を生きた一人の少年と一人の少女 そして同じ顔をした現在を生きる少年と少女 時代を超えて同じ場所で生きている 少年と少女は堂守の家の者 現在を生きる者たちは、その末裔 同じ顔をしている少年たち、少女たち だが、決定的に違うのはその表情 その時代を生きた者は「死」を目の当たりにしてきた者たちだ 現在を生きる少年少女は、戦があったであろう、また多くの者が捨てられて死んでいったその地で、そんな歴史があったことを知らずに遊んでいる だが、歴史はスペクトラム 現在を生きる者たちのどこかに、悲しい歴史の1ページが刻まれているのかもしれない #絵本 #遠野物語 #でんでらの #森の小さな絵本カフェ #絵本くらぶ #絵本で友だち お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.04.27 20:18:26
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