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紫式部の「光る君へ」の大河ドラマが始まり、源氏物語の本も書店に積まれております。
大変、喜ばしいことです。サイデンスティッカーの英訳文と中国訳を原文で読んでおります。 今は、大炊御門宗氏(むねうじ)自筆の源氏物語の読み下し文、英訳文、中国語訳をしております。 楽天では、木版の慶安3年「源氏物語」を用いておりますので、それを紹介いたします。 「源氏物語」のうち「宿木」の原本です。 <薫(かおる)の君を>・・・・<そうした席へ連ならせるのはあまりに 高貴なふうがあって心恥ずかしく大臣には思われるのであるが、婿君と 親密な交情を持つ人は自分の息子(むすこ)たちにもないのであったし、 また一家の人として他へ見せるのに誇りも感じられる薫であったから伴って 行ったらしい。平生にも似ず兄とともに忙しい気持ちで六条院へはいって、 六の君を他人の妻にさせたことを残念に思うふうもなく、何かと式の用を 兄のために手つだってくれるのを、大臣は少し物足らぬことに思いもした。 八時少し過ぐるころに匂宮(今上帝の皇子)はおいでになった。 寝殿の南の間の東に寄せて婿君のお席ができていた。 高脚(たかあし)の膳(ぜん)が八つ、それに載せた皿は皆きれいで、 ほかにまた小さい膳が二つ、飾り脚のついた台に載せたお料理の皿など、・・・・ <見る目にも美しく並べられて、儀式の餠(もち)も供えられてある。> 与謝野晶子・訳 与謝野晶子の著作権は公表後、50年を経過したため、引用掲載することができます。 原本の枠がやや右に傾いているのは、原本が作られた時代の技術に基づくものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年02月24日 21時24分59秒
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