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カテゴリ:クラシック音楽
突然の寒波で日本列島が一度に冬になってしまいましたね。あちこちで木枯し一号が吹き荒れ、北の方では雪まで積もりました。
こんな、寒い日は暖かい部屋で静かに音楽を聴くのが一番です。 冬にぴったりのシベリウスがいいでしょう。フィンランドが生んだ孤高の作曲家『シベリウス』は独特の技法で多くの名曲を作り上げています。 北国の作曲家シベリウスの曲の中で最も冬の雰囲気にぴったりなのは、交響詩「トゥオネラの白鳥」です。聴いていると身体が冷え冷えとしてきます。こんなに寒い曲はシベリウスしか書けないでしょう。 ・・・この曲はフィンランドの英雄伝説、神話、古詩を集めた叙事詩「カレワラ」をもとにした4曲の伝説曲の第2番目の音楽です。 黄泉の国のトゥオネラ河に浮かぶ白鳥が、もの悲しい歌を歌っている、様子を音楽で表しています。弦楽器のトレモノの中をイングリッシュ・ホルンのソロがうねるように歌ってゆきます。 このテーマの暗くて美しいこと!とてもこの世のものとは思えないほどの美しさです。クライマックスは低弦楽器とホルンの和音に乗せてハープが、まるで雪が舞うように奏されます。 そしてイングリッシュホルンの旋律をなぞるように弦楽器群の強奏でくり返され、次第に消えてゆきます。まるで黄泉の国の暗闇に吸い込まれるように・・・・・。 ここまで聴いていて、ものすごく寒くなりましたので、ちょっと休憩して熱いコーヒーでも飲もうと思います。 それでは皆様、くれぐれも風邪にはお気をつけください。 ヘルベルト・フォン・カラヤン(cond)/シベリウス: 管弦楽曲集(CD) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.11.03 22:39:04
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