カテゴリ:世界なんでも紀行
昨日はオランダのことに触れたので、せっかくだから今日もヨーロッパに触れてみよう
タイトルから察しがつくでしょうか。 主人公はマリー・アントワネット ![]() アントワネットとの出会いは、私の年代以上はだいたいそうであるように、 「ベルサイユのばら」である。 かなり日本的な思想をベースに持つ、マンガ史に燦然と輝く不滅の名作。 映画化されても海外では見向きもされなかったことから、ストーリーが相当 ヨーロッパ思想から離れていることが読み込める。 まぁ、それでもいいさ。 日本のマンガだし、日本のマンガというものは世界でも異色だし。 14才で政略結婚、フランスのこれといって王者の自覚も風格もない、 ブルボン王朝版・関取のルイ16世の妻となり、本名のマリア・アントニアから マリー・アントワネットになった。 男性として不能で、狩りと読書と錠前作りに熱中する、現代でいうと メタボのだんな 青春真っ盛りのアントワネットにとって、失望いかばかりか・・・ その反動だろうが、彼女が宝石、ドレスなどケタはずれの浪費に走ったのは有名な話。 しかし、このことが国家の財政を圧迫したという通説には、疑問を感じる。 たかが婦人ひとりの浪費が、国家財政に響くものだろうか。 失望と、えもいわれぬ渇きの中で、彼女にも運命の人が現れた ![]() アクセル・フェルセンだ。 スウェーデン貴族の彼は、西欧各国で政治から兵法まで、あらゆる学問を修めた。 世間の広さはピカイチのブルジョアだ ![]() 私の想像では、彼は学問の総仕上げにフランスでちょっと女遊び~くらいの 感覚で立ち寄ったのではないだろうか ![]() カネもコネも潤沢だったに違いないだろうし・・・ 世の中を知り尽くした貴族の御曹司が、カゴの鳥同然のアントワネットと恋に落ちる ![]() このあたりからして、アントワネットがタダモノではなかったということがわかる。 もしアントワネットが、ただの世間知らずで遊び好きなおバカさんだったら・・・ フェルセンは彼女の、人生をかけた恋の相手になりうる男性ではないと思う。 フェルセンとの恋をきっかけに、彼女は大きく変化する ![]() 母として、王妃として・・・ ただ、国家に対する責任、という意識は悲しいかな、ほとんど欠落して いたのではないか。 革命の嵐の中で、まっすぐにギロチンに送られた彼女 ![]() すべてがめまぐるしく、自分を振り返る余地すらもなかったのだろうか ![]() けれども国家に対するまなざしがわずかでもあったなら、伝えれられるような 民衆の怒号の中で、天に召されることはなかったかもしれない ![]() タイトルのクグロフはアントワネットが愛したお菓子だ ![]() お菓子に関するエピソードも多い彼女。 アントワネットのこと、これからボチボチ語って行こうっと ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 25, 2008 09:31:18 PM
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