カテゴリ:世界なんでも紀行
アントワネットとアクセル・フェルセンの愛のゆくえ、最終回です
![]() アクセル・フェルセンは逃亡に随行していたが、万一の際に巻き込みたくないとの 国宝・王妃の気配りにより、はなはだ不本意ながら国王一家の無事を祈って踵を返した ![]() 亡命先のアクセル・フェルセンの耳に届いたのは、待ち焦がれた吉報ではなく、 愛する人を永遠に彼から奪うことになる逃亡計画の失敗と、国王一家のパリ強制送還の 知らせだった 革命の嵐は誰の手にも止めることは出来ない ![]() もし仮にアントワネットが無事に兄のもとにたどり着き、兄が軍を率いてフランスの 革命勢力を潰していたとしても、ブルボン王朝に絶対君主制を継続する体力が 残っていたとは思えない ![]() 兄・レオポルドの進軍が革命を口実にした干渉と捉えられ、筋書き通りの領土拡大戦争に 発展したかもしれない。 これは私の想像でしかないが・・・ 香しきロココの宮殿で甘いクグロフ、ブリオッシュにキャンディ、チョコボンボン・・・ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() アントワネットの夢のようなベルサイユの絵巻は、ギロチンによって裂かれ、伝説となった 残された王女マリー・テレーズ(アントワネットの母、マリア・テレジアのフランス語の名前)は 無事に成人し、アングレーム公夫人として余生を全うした ![]() 王子のルイ・シャルルは残念ながら幼くして世を去ったようだ。この王子の消息も伝説となり、 後世に自称・王子を多数出現させている ![]() アクセル・フェルセンの最期は、王妃が逃亡に失敗し捕らわれたヴァレンヌ事件のまさにその日 呪うべき、忌まわしき日、6月20日 祖国スウェーデンの元帥の地位にありながら、アントワネットを奪った民衆を憎み、 その民衆によって虐殺された ![]() その時の本人たちはとにかく必死で、二人の関わった時代がのちにこのように 歴史に名を残す変革の時になろうとは、きっと思うこともせず、ひたすらに 愛を求めて破滅へと走り抜けたわけだ ![]() ![]() ![]() ![]() あっぱれ、ロココ魂、 「クグロフとギロチン」ここで一度終幕とします。 読んでくださったみなさん、ありがとう。 お国を変えて、また登場します、世界なんでも紀行 ![]() お楽しみに ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 30, 2008 07:35:54 PM
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