ニチジョウ。

◆いきなりなんだてめー、って感じですが。
私、人間って生物キライなんです。
卑しい。汚い。
何かを犠牲にしなくちゃ生きていられない。
必要以上の無駄をしないと、生きていられない。
だったら死ねばいいと。
滅びて消えてなくなれと思ってたんです。
今もたぶん、思ってるけど。

それでもダイスキなヒトがいる。
必要で、いなくなってほしくないヒトがいる。
その中の一人に“Ｋ”というやつがいます。

昨日の日記で、もとから支離滅裂なゆりの脳みそをさらにかき混ぜてくれちゃったやつです。

赤ちゃんの時から一緒でした。トモダチというより、家族。家族というより親友。親友というより、兄弟。そんな感じの。
そいつがね、全寮制の学校行っちゃって、離島に行っちゃったんです。それでしばらく会ってなくて、メェルしても返事こなくて。
で、今日。
そいつが死にそうになってたことを知りました。
離島でスケボーやって、頭うって頭蓋骨骨折。脳挫傷おこして、もって二、三日。もし一命を取り留めても、植物人間になるだろうって言われてたらしくて。
それが六月十四日のこと。
それが、こないだ、意識を取り戻したらしいです。
でもやっぱり覚えてないこととかあって。
そいつ自分のお母さんのこと覚えてなくて。
昔一緒の団地に住んでて、いろいろ悪さしたりしてたのに、
それも忘れてるらしくて。

頭の方が追いついていないのか、心の方が追いついていないのか。

とにかく、生きてくれてよかった。
こっちの世界に戻ってきてくれてよかった。
あんた、たっくさん愛されてるんだからね。
私ずっとトモダチやってきて色々見てきたけど、おまえのこと悪く言って嫌うやつらよりよっぽど愛されてるんだからね。
私なんかとじゃ比べ物にならないくらい愛されてるんだから。
死んだら許さない。
死んでたら、許さなかった。
挨拶もなしにはいバイバイなんて絶対。

おかえり。おめでとう。
忘れててもいいや。
死ななかったんだから。
意識を取り戻したんだから。
忘れててもいいよ、哀しいけど。
ちゃんとこっちに戻ってきたんなら、許すよ。

たぶん、あいつは性別とかそんなの関係なく、ダイスキ。
小さい頃ぬいぐるみが手放せなかったように。
ぬいぐるみが必要だったように。
あいつは私にとって必要。
昔の記憶とか、この際忘れてていいや。
私が必要としてるのは昔じゃない。
あいつ自身だから。
生きてればきっとどうにかなる。

トラブルメーカーってあいつのこと言うんだな。
と、しみじみ実感。
ちなみに小説のとこにある【馬鹿の三角形】って話のモデルになったバカです。その“Ｋ”ってやつは。

今日、お母さんがそいつのとこにお見舞い行ってきます。
私はまだ行くなって言われました。確かに、そいつがそうなってるって知ってるヒトも少ないしね。
許すとか言っても忘れられてたらどんなにショック受けるかわかんないし。
今日様子見て、そんで行っていいか判断するらしいです。
マミィぼろ泣きさ。
私泣けてない。だって実感わかないし。

会って話ししたら、泣いちゃうかもしれない。
やだなぁ……今日だって我慢したのに。


虫の知らせ。
ホントにあるみたいです。
最近ずっと、会いたかった。そいつにも会いたかったけど、そいつのお母さんや妹に。そいつの家族に。
試験終わったら行こうって思ってたけど。
電話来てよかった。ひとりで何も知らないで行ってたら、どんだけ動揺してたかわかんない。

最近しょっちゅう昔の団地を思い出してたのも、虫の知らせ？
まるで白昼夢。起きてるっつーのに一瞬だけ昔へトリップ。全然関係ないことしてるのに、忘れてた場所に戻ったり。
そんな感覚が度々。
でも、思い出さなくちゃいけなかったのは私じゃなかった。
昔へトリップの感覚は今はもうほとんどなし。ただ思いだすだけのことはあっても、唐突に無関係に小さい頃の感覚に陥ることはなくなった。

なんていうか、私本気で死期が迫ってるとか精神病心配してたんですけど。
（夢でも懐かしいのばっか見るから哀しくて寝たくなくて）
虫の知らせだとかそんな非現実的なこと、信じていいと思います？
血がつながってるわけでもないのに。
なんか、全部が全部非現実的だ。

唯一現実的なことと言えば、


まだ二日間も残ってる期末だけ……！
見事補習決定ですわ。あははん。