テーマ:THE BEATLES(16)
カテゴリ:映画
ザ・ビートルズのドキュメンタリー映画「LET IT BE」を観たいがために「Disiney +」に加入した私は、昨日5月8日の配信開始を待っていたのですが、朝一で確認してもお昼ごろ確認しても一向に配信一覧に載ってきません。きっと17時以降なのかなと思い、17時に「Disiney +」を見てみるとやっと確認することができました。
さっそく久々の映像を観てみました。 映画公開時の1970年に劇場で、それから数年後にテレビの深夜映画劇場で観たっきり約50年ぶりの再会です。 今回の映画はオリジナルを最新の技術で修復したもので、画質も音質も驚くほどよくなっていました。 冒頭の数分間はオリジナル監督のマイケル・リンゼイ・ホッグと修復版監督のピーター・ジャクソンの対談が収録されています。二人とも今回の作品が再公開された事にとても満足しているようでした。 オリジナルとの違いは最後のエンドロールが違うくらいで、内容はオリジナル版と同じだったようです。 2021年11月25日・26日・27日の3日に渡って「Disiney +」で公開された約8時間の「GET BACK」を観ているので、同じ素材から作られた2つの記録映画の違いを改めて確認したいと思ったのが今回の鑑賞のきっかけです。 あらためて観ると「LET IT BE」は、約1時間半という短い時間の中にリハーサルや曲作りなどの様子と伝説のルーフトップ・コンサートを押し込んでいるという印象でした。 始めの1時間ほどはスタジオでのセッションやリハーサルの様子が説明もなく延々と流れます。レコーディングやコンサートとは違うのでちょっと中途半端な仕上がりも多くビートルズ・ファンでないと楽しめないかなと思ったりしました。 そして明らかに説明不足で、どうしてこのような状況でこのような事をやっているのかがとても分かりにくい映像になっています。 特に気になるのが、ポールとジョージの言い争いやポールとジョンの対立を強調しているような編集でした。 「GET BACK」では、このようなメンバー間の行き違いも描かれていましたが、みんなで音楽を作っていく楽しさも表現されていましたので、作者の意図でどうにでもなってしまうのだという印象を深くしました。 やはり「LET IT BE」は「GET BACK」のダイジェスト版という感じがぬぐえません。 それも「ビートルズの解散」を強調する印象操作がされたものという感じがしなくもありません。解散直前のグループの状態をどちらがよく表しているのかというのも興味の対象ですね。 最後の30分程度はルーフトップ・コンサートです。 ここは文句なしに感動のシーンです。 数年間人前で演奏をしていなかったビートルズが突然アップル・コアの屋上でゲリラライブ。隣のビルの人たちや路上の人たちの楽しむ様子が素敵ですし、今ではちょっと見られないであろうコートにパイプをくゆらせた紳士たちの反応も面白く、この映画の最大の見どころです。 このコンサートと最後のジョンの言葉が最高で、この映画を感動作品にしてくれています。 やはり今見ても評価が難しい作品ですね。(特に「GET BACK」を観てしまったあとでは) しかしビートルズ・ファンとしては動いているビートルズが観られるだけでも満足ですし、この作品を作るために膨大な素材(60時間の映像と160時間の音声)を残してくれたマイケル・リンゼイ・ホッグに感謝です。 残された映像や音声で、また違った作品が出るかもしれませんね。 待ってま~すっ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.05.09 11:15:13
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