「変な家」読んでみました。(ちょっとネタバレ)
最近映画化もされ、結構話題になっている「変な家」という小説を読んでみました。「雨穴(うけつ)」さんというインターネットを中心に活動し、YUtuberとしても活躍しているホラー作家の方が書かれた作品です。私はあまりよく知らなかったのですが、この作品、最初は「オコモロ」というWEBメディアで発表されその後すぐにYoutubeで雨穴さん自身が出演している動画が公開され人気となったようですね。昨日Youtubeを見てみたら 2,223万回という凄まじい再生回数になっていました。WEB発表の翌年の2021年7月には小説版が発売され大人気になりました。本屋さんで「この表紙よく見るな」と思っていたら、2023年に最も売れた小説になったそうです。特に学生や20代の若者に人気があるみたいですね。さてこの作品、内容はどんなものなんでしょう?Youtube で公開されている動画部分を第1章として、全部で4章の構成に膨らませた作品になっています。筆者の知人の柳岡さんから、変な間取りの家が売りに出ているが買うべきかどうか迷っているとの連絡があり、知人で建築設計士の栗原さんに相談し変な家の秘密を解いていくという内容でした。間取りをこのように扱ったミステリという事で、新しさもあり面白く読める作品です。謎を解いていくと、意外な方向にどんどんと話は広がっていき、変な間取りの家は最初に相談された1軒だけでなく、全部で3軒の変な家が現れます。そして徐々に、横溝正史風のおどろおどろしい因習とオカルトっぽい話になっていきます。(それほどヘビーではないのですが)話が込み入っていて登場人物もそこそこ多い割には、わかりやすくしっかりと頭に入ってきました。ミステリーにはありがちな「ご都合主義」と「推論」が幅を利かせすぎな感じは否めませんが、サラッと2~3時間程度で読めるので、スキマ’時間に楽しむには最適の一冊かもしれません。変な家 [ 雨穴 ]話題に乗り遅れないように読んでおくべき作品かもしれませんね。