|
テーマ:鉄道雑談(1512)
カテゴリ:きっぷ
学生時代には、夏休みの混雑を避けてお盆輸送のひと息ついた8月の下旬から「国鉄全線」の乗りつぶしにひたすら出かけた。
お金はなくとも時間のあるうちに、また、廃止路線が廃止される前に、国鉄が民営化される前にと、春・夏・秋(学祭の休み)・冬の休みや授業のない時を使い集中的に乗りつぶしを行なった。その際に非常に役に立ったきっぷが「ワイド周遊券」である。 特に、24年前(昭和58年-1983年)は、「国鉄赤字ローカル線廃止元年」の年であり、この年の10月には、第一弾として北海道の白糠線(白糠~北進)が廃止された。 このため、白糠線が廃止されないうちに、この年の夏は北海道の国鉄全線を乗りつぶしに出かけた。 「北海道ワイド周遊券」は、国鉄全線がエリア内で有効期間内乗り放題のほか、特急・急行の自由席も利用可能。当時健在であった夜行列車をうまく使えば、札幌を中心に函館(41&46列車)、稚内(急行利尻)、網走(急行大雪)、釧路(急行まりも)といった「移動兼宿泊場所」もあり、大変重宝した。 (ちなみに道内滞在の19日間の中で、3泊だけビジネスホテルに泊まったが、それ以外はいずれかの夜行列車を宿代わりにしていた) 今から24年前の8月19日(出発日-A券)と、24年前のきょう8月20日(道内利用日)に使いはじめた周遊券(B券)と、同時に使った、今ではお目にかかれないきっぷも合わせて紹介したい。 道内までたどり着くための行き用きっぷ(A券)。このきっぷで、羽越本線の普通列車(当時はまだ客車だった)を、新津~秋田間で乗りとおした。停車時間の長い駅では改札を出たので、途中下車印もいくつか押してもらった。 A券の裏面。A券は行きに使うだけで、使用期間も長くないので裏まで下車印が回ることはない。 秋田~青森は特急「白鳥」に乗車。白鳥で青森に到着後、青函連絡船の深夜便で函館へ。深夜便は指定グリーン席が楽だとの評判を聞いていたので席を押さえておいた。 函館到着後の乗継列車「北斗1号」の指定券。連絡船からの乗り継ぎ客で自由席は混むと思い、この列車だけは特急券を購入。このようにコンピュータ発券でないきっぷも今は昔となった。周遊券と同時発売の○遊印もあらかじめ券面に印字されている。この列車はまだキハ80系で運転されていて、食堂車も途中から営業していた。洋定食のトーストの香りが浮かんでくる。 8月20日から9月7日まで、当時の道内国鉄全線を乗った結果がこのB券。途中下車印だらけとなり、裏にも途中下車印を押すことになった。 B券の裏面。まだ押せるスペースはあるものの、17~18日目くらいに、当時の広尾線広尾駅で「これ以上押すと、表も裏も読めなくなるので発行替えすることになる」と言われてしまった。ここまで来て発行替えされてはたまったものではないので、なんとかそのまま引き続き使わせてもらった。 今でもこの乗りつぶしの旅は貴重な体験で時折思い出すが、やはり「白糠線」に多くの乗りつぶし客が集中していたこと、ローカル線は1日数本しかないので、似たような行程を取る旅人が多かった(他の路線で数日後に再会、ということもあった)こと、車両的にはローカル線はキハ22、札幌圏は711系、特急電車は781系、特急気動車は183系(わずかに80系が残っていた)、客車は14系といった単調な感じではあったものの、路線ごとに風景への溶け込み方を異にするなど、味わい深いものがあった。 「乗り鉄」としては、いい時代を過ごせたと思う。 当初アップ日時:2007年8月20日 0時4分1秒 当時のヒット曲を集めてみました… 青春歌年鑑’83 BEST30 葛城ユキ/ボヘミアン~葛城ユキ 松田聖子『SWEET MEMORIES オルゴール』 【送料無料選択可!】DREAM PRICE 1000 上田正樹 悲しい色やね / 上田正樹 高田みづえ/定番ベスト シングル: そんなヒロシに騙されて/潮騒のメロディー(CD) もんた&ブラザーズ『夏女ソニア』 SMR 村下孝蔵/初恋/踊り子 時をかける少女 この商品は送料無料です。河合奈保子/河合奈保子DVD BOX Pure Moments/NAOKO KAWAI お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[きっぷ] カテゴリの最新記事
|
|