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テーマ:歳時記(397)
カテゴリ:言葉
11月2日 (金) 19℃。晴。 気温がまた下がった。秋深し。
今日の1句 行く秋をしぐれかけたり法隆寺 正岡子規 『子規全集』 「鴎座」2012年3月号で、子規の柿のことを書いたときは「東京紅團」の「正岡子規の奈良を歩く」は見ていなかった。今回これを読んでいくつかの新たな疑問点が生まれた。いったい子規がいつ法隆寺にいったのか、昨日も書いたように子規は24日に奈良の角定に泊っている。例の「柿食へば」の句を作ったのは、1895年(明治28年)10月26日とされているが法隆寺へはいついったのか。子規の句から雨だったことは確かである。24日説、27日説、29日説があるが、その22日、24日、29日、30日といずれも雨であった。24日ならば法隆寺が先になる。 ただしカリエスのため腰が痛み始めた子規が実際には法隆寺には行っていないという和田悟朗説(「子規と法隆寺」「岳」1987年7月号)もあるという。 また「柿の日」を10月26日としたのは、2005年全国果樹研究連合会。 また子規が下女(女中)と思っていた娘のいう月ケ瀬はかつて存在した奈良県添上郡月ケ瀬村のこと。奈良市の中心街からは東に直線距離で20kmも離れた名張川添いの山間の村であった。2005年に奈良市に編入されている。 松田ひろむ 1日10句 2151 歌声の白露白秋白秋忌 ------------------------ 季語( 白秋忌 ) 2152 蟄虫(ちっちゅう)咸俯(みなふ)すネットカフェ混んで #VALUE! 季語( 蟄虫咸俯す ) 2153 乃木旧居棗の傷の深むほど -------------------- 季語( 棗の実 ) 2154 無花果を食べるは吸うとおなじこと ------------ 季語( 無花果 ) 2155 あいまいな言葉胡桃を割っている -------------- 季語( 胡桃 ) 2156 ふるさとはいつまで青く早生蜜柑 -------------- 季語( 早生蜜柑 ) 2157 少年の酸っぱさはいや青蜜柑 ------------------ 季語( 青蜜柑 ) 2158 「土佐鶴」や酸橘絞れば鰹出る ---------------- 季語( 酸橘 ) 2159 一周忌の酒つくづくと柚子匂う ---------------- 季語( 柚子 ) 2160 大鉢の御所柿子規の腰痛む -------------------- 季語( 柿 ) しかし収穫量も少なく栽培も難しいことろからいまでは幻の柿となっている。御所市でも富有柿の栽培面積は18haに対して、御所柿はわずかに0.4haである。出荷時期も富有柿が10月末から11月末に対して、御所柿は11月下旬から12月上旬と異なる。(奈良県農協葛城支店柿部会) クリックよろしくクリックよろしく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年12月04日 14時28分24秒
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