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カテゴリ:政治
最近、日本各地の地方公共団体が「地産地消」を掲げて地元の農業を活性化させようとしています。
「地産地消」とは、「地元生産-地元消費」を略した言葉で、「地元で生産されたものを地元で消費する」という意味です。 消費者の食に対する安全・安心志向の高まりを背景に、消費者と生産者の相互理解を深める取組みとして期待されています。 食物は基本的に地場のものを旬の時に頂くのが、味・栄養・健康・経済性が良いのです。 というのもありますが、もう一つ安全保障という面があります。これが大切です。大まかに二点かな? (1)他国に食料を依存すれば、その国のいいなりになってしまう。 (2)食料の安全面が保証できない (1)アメリカの食糧戦略は有名ですよね・・・・ しかし、これは破綻に瀕しています。 農業は工業と違う!! ということです。 アメリカの大規模なかんがい農場では、井戸の枯渇あるいは農薬汚染、農土の流失、塩害などの問題が起こっています。 これは、農業の合理化の失敗です。 工業は、材料を多く用意すれば多くつくれます。(まぁ、厳密には違いますが)そう考えても差し支えない。しかし、農業は違います。土地には地力があり、一定以上の農産物はとれないのです。無理にとろうとすれば、土地が疲弊し、砂漠化していきます。 牛に共食いさせてBSEを発生させたのも、工業的な発想からです。 農業というのは、自然という、人知では予測しがたい、ものすごく多くの要因が積み重なって成り立っているものに依存したものです。 工業理論という単純化したものでは、制御できないのです。 アメリカの農業は、破綻しかかっていますが、ドーンと破局を迎えたら、アメリカに食料も依存しているわが国はどうなってしまうのでしょうか? 農業は自然の力を借りているものなので、農地の破壊は一瞬だが、元に戻すには何十年とかかるのです。 食料が買えなくなったから、では来年からは・・・・とはいかない。 特に良田は百年かかってできるといいます。 (2)今、食のトレーサビリティーとかいう言葉がチラホラ聞かれますよね。 食品がどういう経路で食卓あるいは小売にきたかをはっきりわるようにするということです。最近はICタグを使って、現実的になってきました。 しかし、国内はいいとして・・・・・・ 朝鮮産のアサリは、シナ産と偽って入ってきます。シナの食に対する倫理観は皆無に等しいことは、ダイエットの薬の事件でもわかることですよね。 ポストハーベストの問題もあります。(これは輸送技術・保管技術の向上で大分改善されいますが・・・?) いずれにしても他国から食料をまかなうのは、最低限にとどめるのが大切だと思います。 そこで推薦図書 サヨの井上ひさし氏の本ですが、これはいい本です。 ■「コメの話」 新潮文庫 井上 ひさし (著) ■「どうしてもコメの話」 新潮文庫 井上 ひさし (著) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.06.26 09:31:52
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