日々随想

昔、こんな話を山人から聞いた事がある。
野鳥を捕まえてきて子を殖やそうとしても、
なかなか、子を産もうとはしないそうだ。
狭い生活の場でしかも囚われの身にある環境の
中で子を産む気にはなれないらしい。

今の若者の婚期が遅く、子も産まないってのは、
多分に政治のもたらした、劣悪な社会環境も
大きな素因のひとつとなっているのだと思う。

柳沢大臣の失言が批判を呼んでいるが、こんだけ
庶民にとって生き延び難い悪条件を次々と与えて
おいて、子を産め、国を愛せ、はないだろう。

”アホか！　お前ら世継ぎのボンクラ共は！！．．．”

人のケツ叩く前に、先ずは土俵造りをしろってんだ！！

とてもじゃないが、産むどころか結婚さえも
ままならぬ、確か２５歳以下の若者のうち５０％
が非正規社員なのだとか。　全勤労者の三人に一人
は非正規社員という酷い現状。

生涯給与は正社員の四分の一にも満たないのだとか。

かっては違法とされていたピンハネ稼業を合法化させ、
その上その稼業の為の各種規制解放までやってのけて、
只今派遣業は大盛況、職種によって違うのだろうが、
あるケースの場合、ITの技術者へ元会社が支払う額が
Iケ月８０万、派遣業者が本人に支払うのは３０万、都合
５０万約6割強のピンハネだったそうだ。

派遣業者ってのは、土地とか工場とか機械設備等々普通
事業するに必要ななんの設備投資もせず、ただ人入れの口
を探してきてそこに労働者放り込み、ピンハネするだけ
のあこぎな商売だ。

かっては極道筋のやるしのぎだった。　沖仲士だとか建設
現場の土方の斡旋だとか。．．．　
かって、と言うよりは例のリクルートが大型の贈収賄事件
まで起こして規制を解かせ合法化したもので、それまでは
違法とされていたのだ、ピンハネ稼業ってのは。

それを小泉・竹中コンビが更に規制解放して、ピンハネ屋
や大企業にアコギな人遣いをあえて許した。

ひどい世の中になってしまったものだ。

金の力に負けて良心を無くし、腐敗した与党の広報機関と
化してしまった大メディア！！　その罪も大きい。

昨日の選挙結果は与野党一勝一敗に終わったが、保守王国
の愛知でも最後相当の追い上げがあり、僅かの差で自公の
推す三選候補が勝利した。

その接戦ぶりを見ても、今後の選挙は予断を許さない。
いくら無知・無関心のあまい大衆も小泉の仕出かした6年
に及ぶ悪業ぶりには、結果身をもって覚らされたようだ。

願わくば、野党の柱となる民主党に、モットモット頑張って
貰いたい。　ハッキリとした対極に立ち、庶民の求めを満たす
党としての自覚に目覚め、庶民の共感を呼ぶ働きを見せ、
無党派層を吸い込んで、本気になって改革のメスを振るって
もらいたい。　自公を野党共同作戦でもって完全に打ちのめした
その上で。．．
．
ニヤケタ保守第二党なんてのは、怒りに燃えた大衆は決して
求めてはいないのだ。

そんなのに、無党派は投票しようとはしないだろう。

小沢さんも方向を見間違えるような事の無いように．．．



　　　
　　　
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