カテゴリ:日常生活
水たまりの話が登場した 《此頃は、都会では道を歩いても、水溜りというものがなくなってしまった。》 なるほど、たしかにそうだ 子供の頃を思い出すと でこぼこの砂利道ばかりで 水溜りなど珍しくはなかった それが今ではどこを歩いても 道路は綺麗に舗装されているので 水溜りなどめったに見かけなくなった 思い出したのは子供の頃の話ではない 四国をお遍路した時のことである 路上の水溜りでアメンボを見かけた ほとんど人通りのない山中の林道だった こんなところにアメンボが・・・ 比較的大きな水溜りでスイスイと 水上を往復して滑っていた アメンボに出会えたことがうれしかった 誰もいない山中を一人で歩いていたから おまけに道に迷って心細かった時だから お遍路をしていると自然現象の微細なことにも 敏感になっていて、感動することが多い あらためて遍路のメモを見ると 2006年3月12日のことである ・遍路マークを見落とし約40分ロス ・アメンボ ・午後から気温下がる、今夜から寒波の予報 ・14:20到着、お寺はガスの中 ・一晩中、強風に窓ガラスガタガタ鳴る ・隙間風が頬をなでる ・道に迷って引き返す途中 気持ちを落ち着けるために 南無大師遍照金剛を三度唱える その直後に遍路マーク発見 ・暖房は石油ストーブ ・テレビ、タオル、浴衣はなし ・宿泊5000円、缶ビール2本600円 * 愛媛県大洲市にある四国別格二十霊場 第七番札所「出石寺」へ向かう途中であった 出石寺は山中にある札所 水溜りのアメンボに出会ったのは 道を間違えて引き返す途中だった この時のお遍路はボクにとって二度目 最初は普通に八十八カ所を巡拝 二度目は、八十八カ所に加えて 別格の二十霊場とで百八カ所を巡拝した 「水溜り」から15年前のお遍路中の 記憶がよみがえったひと時の話である。 当時のブログも見つかった(→☆) 記事は意外と簡単に書いている お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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