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歩人のたわごと

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2024/08/04
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カテゴリ:読書


わずか70年前、ボクが小中学生の頃
我家にはまだ水道はなく井戸水を汲んで
バケツで風呂や台所に運んでいた

今は蛇口をひねれば水だけでなく
お湯までが出てくる

祖母の藪入りにくっついて隣りの村まで
三時間ほどの山道を歩いた記憶もある
道中の道草も楽しかった
今なら車でひとっ走り、10分で行ける

いま、こんな便利な世の中で暮らしながら
便利ならばいいのか、楽をすればいいのか
と、自分に問いかけている



この本は現代の科学文明が発達する前の
昔の生活がどのようであったかを
うかがい知ることが出来る

おそらく我が幼少の頃よりもっと以前の
未開の北海道で暮らしたアイヌの生活

厳しい自然の中での暮らしに思いをはせ
感動しながら読んだ



冒頭に、知里幸恵「アイヌ神謡集」
序文が引用されている

あまりに素晴らしい文なので
ここに引用さていただく
下矢印
その昔、この広い北海道は私たちの先祖の自由の天地で
ありました。天真らんまんな稚児のように、美しい大自
然に抱擁されてのんびりと楽しく生活していた彼らは、
真に自然の寵児、なんという幸福な人たちであったでしょう。

冬の陸には林野をおおう深雪を蹴って、天地を凍らす
寒気を物ともせず山また山をふみ越えて鹿を狩り、夏の
海には涼風泳ぐみどりの波白いカモメの歌を友に、木の
葉のような小舟を浮かべてひねもす魚を漁り、花咲く春
は軟らかな陽の光を浴びて、とわにさえずる小鳥とともに
歌い暮らしてフキとりヨモギ摘み、紅葉の秋は、野分に
穂そろうススキをわけて宵までサケ撮るかがりも消え、
谷間に友呼ぶ鹿の音を外に、まろやかな月に夢を結ぶ。
ああ何という楽しい生活でしょう。(後略)





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Last updated  2024/08/04 05:07:54 PM
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