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2015.05.05
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カテゴリ:美の巨人たち
(その1)イントロダクション・多賀城
多賀城に、かつて天守閣があった・・・ということをご存知でしょうか。立派な瓦葺きの屋根で白塗りの壁です。ただ、3階建て構成で、1階部分は店舗になっていました。
そう、「パチンコ多賀城」というパチンコ屋でした。
現在は建物は現存しておらず、その「城跡」はガソリンスタンドになっているようです。

・・・と、そんな冗談はさておいて、実際の「多賀城」は平屋建てのいたって平素なものでした。
現在の福島・宮城・岩手にまたがる地域に「陸奥国」を設置し、そこから以北に住んでいる蝦夷(えみし)を討伐して日本を統一しようとしました。この多賀城は、2度の反乱などがあって幾度か焼失や倒壊があったのですが、その中に、奇しくも東日本大震災の約1200年前に発生した同じ規模の貞観地震でも倒壊の憂き目に遭ったこともあります。
そのような多賀城の地に設置されている東北歴史博物館は、今回の「医は仁術・宮城展」の会場となっています。かつては政庁跡に程近い場所にあったのですが、1999年に現在の東北本線沿線に移転しました。その後2001年に国府多賀城駅が開通して非常に行きやすくなりました。
なお、この「医は仁術」という展示会は、東京を皮切りに、蘭学発祥の地である長崎でも開催されました。今回宮城での開催ということで、レディーガガのティーカップの他に、東北大学で所蔵されている貴重な資料も展示されています。ちなみに、東北大学の医学部出身の作家として北杜夫や魯迅がおり、魯迅がここで学習した時のノートもレプリカではありますが展示されています。

(その2)医は仁術
「医は仁術」・・・とよく言われますが、この「仁」とは、儒教において重んじられた「相手の心を想う気持ち」のことです。つまり、気配り、気遣い、おもてなし・・・といったものです。これは、和を大切にした日本で受け入れられました。
医者といえば高度な知識を駆使して病気やケガを治していくわけですからお金持ちになります。そういうわけですから、どうしても高慢になりがちです。
しかし、医者はそういう存在であってはならないわけです。医というものは自然の奴隷である・・・つまり、医者の仕事は、患者が元々持っている元気になる力を助けることを第一に考えて謙虚に治療に専念しなければならないのです。

(その3)仁と養生と・・・
医者というものは「仁」というものを大切にしなければならないのですが、治療を受ける側である我々は何もしなくてもいいのか・・・といったら、それは大間違いです。
医者は患者のために診断や治療行い、また注射や点滴、それに薬を処方するわけです。
患者は医者からのこれらの治療を素直に受けるとともに、普段の生活を正さなければなりません。これが「養生」なのです。
風邪を引いてしまった時に医者に行くのはいいのですが、無理に働いたり暴飲暴食をしたりお酒を飲んでタバコを吸っていたりしたら、いくら薬を飲んでいても意味がありません。こういうときは酒タバコは一切控えてじっくり静養した方がいいのです。
オランダの「ターヘル・アナトミア」を翻訳して「解体新書」を著した杉田玄白が69歳の時に子孫のために書き残したものがあります。それが「養生七不可」とよばれるものです。そこには、以下のことが書かれています。
1.後悔しない
2.先のことを思い煩らない
3.暴飲暴食をしない
4.得体の知れないものを食べない
5.みだりに薬を飲まない
6.房事を過ごさない
7.体を動かし、楽をしない
1、2に関しては、「病は気から」という言葉があるとおり、「あまりクヨクヨするな」ということでしょう。常にポジティブシンキングでいきましょう・・・ということです。
3に関しては、現代でも成人病というものがあるとおり、あまり食べ過ぎてはダメですよ・・・ということです。
4に関しても、3と同様に、物珍しいものを食べてはいけない、ということですね。見たことがないキノコを食べてはいけない・・・といったものと同じ事です。
5は、現代医療に警鐘をもたらしていると言っても過言ではないでしょう。いくら医者から処方されているとはいえ、貰う薬の量があまりにも多い・・・というケースがよくあるそうで、適量の程を知れ・・・というわけです。
7は、仕事をしたり適度な運動をしろ・・・ということです。これは現代でも教訓になり得ます。
さて、6にある「房事」とはなんでしょうか・・・?
学芸員の方に質問したところ、
「夜のことです・・・♡」
とのことでした。
房事は子孫を残すためには大切だと言えば大切なのですが、いわゆる「自慰」を毎日しすぎて死んでしまった・・・というケースが実際にありますので、こういったものはほどほどにしたほうがよろしいかと存じますがいかがでせうか?

「医は仁術・宮城展」
東北歴史博物館 2015年4月18日~6月21日



P.S.今回の「養生七不可」は、宮城展限定での展示だそうです。






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最終更新日  2015.05.06 16:26:00
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