仕事を心から愛する
「商売」というのは、人と人との心のやり取りです。お客さんを相手にすると、「お客さんをもてなしてあげたい」とか、「お客さんを楽にしてあげたい」などと思いたくなります。まさしく商売をする人が「鯛」の亜種を抱え込むことになります。それは、「お客さんを何とかしたい」と思うため、商売をする人はおのずと仕事をより深く覚えたくなります。それは、仕事にたいして心から愛するところまで到達するようになります。こうなってくると、「好きこそものの上手なれ」ということで、どんなにボリュームがあっても、スポンジのごとく知識を吸収することができてしまいます。勉強だって同じです。私みたいに勉強がいやだいやだ、なんて言ったら、知識を覚えることができずに、脳みそがパンクしてしまいます。いやだ、なんておもわずに、本当に楽しい!と思えるようになったほうがいいと思います。知らないことがあったときは、とりあえず「へぇ~」と思う。目からウロコが落ちるほどのものであったら「へぇ~ボタン」を連打してみる。つらい勉強の中に、知ることの楽しさを見つけてみましょう。社会人になると、覚えることは非常に多くなります。そのつど全てを暗記しようとすると、脳みそに煙が立ち込める事態に陥ってしまい非常に危険になってしまいます。しかも、暗記した知識は使わないでおくとすぐに忘れてしまいます。人間の脳みそは、一度にたくさん暗記することはできませんので、そういうことは絶対にやめましょう。まずは大学ノートを小さくしたようなメモ帳と筆記具をいつも持っておいて、必要と感じたらメモ帳に何か書いておきます。そして寝る前にそれを見返しておく。これだけを毎日続けることで、いつかは仕事がうまくいけて、達人になれるかもしれません。これはほんの小さなことですが、「ちりも積もれば山となる」というとおり、こつこつとやればいずれは大変な努力になってきます。(第38話 オールド・プラトンマン)