ジェイン・オースティン/秘められた恋★★★☆劇場146本目:恋は切ないもんです。。。
11/27のレイトショーで観た映画の感想です。イギリス女性を、アン・ハサウェイが演じることに少し違和感を感じていたのですが、映画を観ていたら、そんな心配は無用で、ジェームス・マカヴォイとの2ショットがしっくりときてました。イギリスの18,19世紀は、日本の江戸時代?!歴史は弱いのでもし見当ハズレだったらお恥ずかしいのですが、ピーター・ラビットの絵本を書いた『ミス・ポター』の時代も、この映画と同じような感じで結婚は恋愛とは別、おうちの為に少しでも裕福な家庭に嫁ぐことが大事だったんですよね。となると、道ならぬ恋や、叶わない恋がそれは山ほど、あったんでしょうねぇ~。今年観た映画では、『ある公爵夫人の生涯』も、同じように親が決めた結婚で・・色々とありました。20歳で適齢期、良家の甥っ子との縁談話が出ている中、ジェインは他の男性と素敵な恋をするのですが、好きなのにすれ違ったり、やっぱり結婚しよう!と駆け落ちしかけるけど、相手も家族を抱えて苦労している身と知って、最終的にはさようならしちゃう、悲しくも切ない、ラブストーリーでした。昨年観た『ジェイン・オースティンの読書会』も良かったし、もちろん『プライドと偏見』『つぐない』なども名作ですね。って、どうやらここ数年、彼女の作品は人気のようですね。今回の解説とあらすじは、goo映画からのコピペです。「高慢と偏見」「いつか晴れた日に」など、映画化作品も多数あるイギリスの女流作家ジェイン・オースティンの生涯、そして唯一の恋の顛末を描くロマンチックな伝記ラブストーリー。ジェインを演じるのは『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイ。最近の出演作から“お姫様キャラ”を脱した感のある彼女が挑戦したコスチューム劇として楽しめる。ジェインの一世一代の恋の相手となる青年を、『つぐない』での好演が記憶に新しいジェームズ・マカヴォイが演じている。監督は『キンキーブーツ』のジュリアン・ジャロルド。ジェインの知られざる恋の行方は? そしてそれが彼女の作品にどんな影響を与えたのか、興味をそそられる一作だ。 1795年、イギリス・ハンプシャー。オースティン家の次女ジェインは、裕福で家柄のいい相手との結婚を望む両親に迫られ、地元の名士レディ・グリシャムの甥との結婚をしぶしぶ検討していた。そんな時、ジェインはロンドンで法律を学ぶアイルランド人の青年トム・ルフロイと出会う。彼は知的だが貧しかった。しかし、強い独立心を持つジェインに、トムは徐々に惹かれていくのだった。観ていると、ちょっと『つぐない』に出ていたジェームズくんと、『プライドと偏見』のストーリーが入り混じって混乱しちゃいましたが、こうした恋をしていたからこそ、語り継がれる作品を残すことが出来たのかな、なんて思います。実際、それが『プライドと偏見』のベースでしょう。彼も彼女の気持ちは痛いほど解っていたから、自分の娘にジェインって名付けて、心は繋がっていた、とわかるラストは切なくも、温かい気持ちになりました。現代の私たちは、自由に恋愛が出来て恵まれているのかもしれないけれど、この時代に生きていた人たちが輝いて見えるのは・・抑制の効いた精神を語ってくれるからかもしれません。素敵なラブストーリーで、とりあえず最終日に観に行けて良かったです。この1年、『レイチェルの結婚』などアン・ハサウェイの映画もたくさん、観たような気がします・・。