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カテゴリ:御書講義
『大智度論』には、「『わが内なる魔軍』を破る者はいない。よく破ることができるのは、『仏の智慧の矢』のみである」と記されています。
私たちにとって、唯一、間を破ることができる。「仏の智慧の矢」とは、なんでしょうか。 仏の智慧を言葉に結晶させた究極の教えが、法華経です。法華経には、私たち凡夫の心に「仏知見」、すなわち仏の智慧の境涯(仏界)がもともと具わっていて、それを開くことができると教えられています。 そして、妙法への強固な「信」が「以信代慧」で、魔軍を打ち破る武器となるのです。大聖人は、「元品の無明を退治する利剣は信の一字なり」(御書751頁)と仰せです。 私たちの生命の本性として具わる根源的な悪の働きが「元品の無明」です。 「元品の無明は第六天の魔王と顕われたり」(997頁)とあるように、その「元品の無明」が、悪縁に触れて「第六天の魔王」の働きを現します。 仏道修行を妨げるために、わが心を破壊するのです。 一人一人の心に潜む「元品の無明」こそが、あらゆる不幸の根源です。それに打ち勝つのが、「信心の利剣」です。 【勝利の経典「御書」に学ぶ―辨殿御前御書―不退の人に無量の福徳】大白蓮華2015年3月号 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 10, 2015 06:53:29 AM
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