|
カテゴリ:名字の言
捉え方が変われば人生は変わる 映画界の巨匠・黒澤明監督が助監督時代について、「眠かった記憶」と振り返っていた。とにかく忙しい。それでも監督になるには新しいシナリオを書かねばならない。
▼だが氏は、したたかだった。「助監督になったら暇がないと言うが、ふざけちゃいけない。トイレの中だって一日一枚は書ける、年に三百六十五枚の長篇になる」「寝床に入ってからも、二、三枚は書いた」「書こうと思えば、案外、書けるもので、何本か書き上げた」(都築政昭『人間 黒澤明の真実』山川出版社)。〝氏だからできた〟というより、この気構えと奮闘が巨匠を生んだというべきだろう。
▼〝忙しいからできない〟と諦めるのはたやすい。そうせずに大変な状況の中でも、できることを見つけ、「これだけはやり抜こう」と挑んでゆく。小さくてもそうした積み重ねが、時がたつほど大きな力となる。
▼戸田先生は語った。「一番、勉強できたのは、電車のなかと、トイレのなかである。その気があれば、どこでもできる」。池田先生はこの言葉を紹介しつつ、「『あと5分、頑張ろう』『あと10分、頑張ろう』それを繰り返せる人が勝つ」と若き友を励ました。
▼仏法は「一身の妙用」を説く。捉え方が変われば、人生は変わる。不屈の心で、わが勝利の物語をつづりたい。
【名字の言】聖教新聞2019.10.4 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 27, 2020 05:30:47 AM
コメント(0) | コメントを書く
[名字の言] カテゴリの最新記事
|
|