からまつそう

こちらは内容後半です（内容前半・感想）


どこかにメールを送るキャシー
「送信したか？」オズマ
「間違ってないわよね？私達」
自信なさげなキャシーの肩に手を置くオズマ
「俺たちの本当の敵が何なのか、見極めるにはこれしかない！」
うなづくキャシー

SMS隊員に届く知らせ。
入浴中だったり娘娘で食事中だったりの艦橋三人娘に、整備するカナリアに、ミシェルの墓に座るクランに

濡れ縁で空を見上げるアルトにも着信を告げる振動音が。チラと見て切るアルト。
音で起きた様子のシェリルを気遣うアルト
「もういいのか？」
浴衣姿のシェリル。上体を起こし髪をかきあげ、
「もう歌わないなんて言ってたのにね。呆れた？でも、私にはやっぱり歌しかなかったのよ。
それに気づかせてくれたのはアルトよ。一応お礼言っとかなきゃね。ありがとう。
ま、随分ここでサボってたからね。調子を取り戻すまでまだ…」
「やめろっ！」少しだけ障子を開け廊下の柱に凭れ聞いていたアルトが突然怒鳴った
「もういい、もういいんだ。シェリル」眼を瞑り堪えるようなアルト
「聞いたの？…そっか。あんたにだけは知られたくなかった。何でだろう？病気のことがわかった時真っ先にそう思ったの」
戸をあけ入ってくるアルト
「もういい。もう、無理して笑わなくていい。歌わなくていいんだ、シェリル」
幼いアルトと母の写る写真
「…嫌よ！私は歌うわ」
「シェリル…」
「私にはもう、歌しかないの！それだけが私の生きた証しなのよ！」涙を滲ませ訴えるシェリル
「だから…私は…」布団にこぼれる涙
涙に驚き、シェリルを抱きしめるアルト
「でも、怖いの。怖くて、寂しくて…変よね。私はシェリル。シェリルとして生きるって決めたのに…」
「俺がいてやる！」腕に力を込めるアルト
「お前が歌うなら、その最後の瞬間まで、俺はお前の傍にいる！」
「アルト…」止まらない涙
そっと離し、シェリルの涙を指で掬うアルト
「アルト。私に勇気を頂戴！ずっと歌い続ける勇気を…」

眩い星空の下、枝を伸ばす木。ハモニカのアイモが流れる
星空は宇宙に
「子守唄が聞こえる。すごいね、宇宙って。こんなに広くて、綺麗で、吸い込まれそう」
宇宙遊泳するランカ。そっとお腹を押さえる。ランカの傍に寄っていくアイ君
「大丈夫だよ！何かね、すごくうれしくて、切なくて、そんな気持ちなっただけ」憂いを含んだランカの表情

早乙女家。携帯の画面に愕然とするアルト

ハモニカを口元から離すブレラ
「進路は決まったか？」
「うん！アイ君のふる里、もう直ぐだって。行こう！ブレラさん」
それまでとは変わって、力強いランカの表情

「宇宙は広い。この広大な宇宙、我々は旅してきました」レオンの演説が流れる
「フロンティア、新天地を目指し、夢を抱いて
だが、それがいま潰えようとしています
我々の前に立ちはだかる敵、バジュラによって
何故、彼らは我々を殺そうとするのか？何故、我々の夢を潰そうとするのか？」

「邪魔だからよ。単に」呟くグレイス
と、グレイスの元に現れ、銃を突き付ける者達。
「閣下からの伝言です。銀河の支配者は一人で十分と」
「んふ。同感よ」
伝言を伝えた者の発砲を合図に銃撃されるグレイス

「我々はただ、生き延びたかっただけだ！この銀河の彼方に、必ず私達の安住の星がある！
そう信じて旅をしていただけだ！」手を上げ、拳を代に打ち付けるレオン
「…なのに、何故？」
怒りに震え俯いているように見せるレオン。そのまま待ち続けるテレビカメラ。モニターに映された演説を聴き入る人々
「バジュラは滅ぼされなければならない！」がばと起き上がって続けるレオン
「今、私は第5代フロンティア大統領として誓いましょう！この聖戦に勝つと。人類の未来のために！」
上がる歓声

その様子を伝えるニュース見て呟くボビー
「嫌～な空気」
「どれだけ集まった？」尋ねる艦長
「7割ってとこですね。艦の運行には問題ありません」
「ふん。物好きが多いな」
「文字通り乗り掛かった船ですから」ミーナ
「私はこの艦と運命を共にすると誓ってるんです」モニカ
「艦長の間違いじゃないんですか？」ラム
「もう！ラム！」
「図星ですね」
「あなたたち…」いつも通り姦しい、でも集ってくれた三人娘に嬉しそうなキャシー
マイクを握る艦長
「諸君！正義を気取るつもりはない。だが我々はただ上の命令にのみ従うことを良しとせず、自ら選択の余地のあるこのSMSに入ったはずだ」

「カナリアお前は良いのか？エディーのこと…」オズマ
「見極めるためだ。何が、彼の未来のために一番良いのか」カナリア

立ち上がる艦長
「我々は現時刻を持って、兵隊から海賊へ鞍替えする！最初の獲物はこの船だ！！行くぞ！野郎ども」
「おお！」湧き上がる声
「錨を上げろ！」
「アイ！キャプテン」ボビーが舵を握る
解除されるスタビライザー。ドッグを開き統合軍の制止を振り切り発進するマクロスクォーター

それを見送るゼントラ化したクラン

新大統領就任を記念しゲストを紹介しようとする司会。その時レオンに伝令が…
そのままゲスト紹介に入る司会。
「お祝いの歌を歌っていただきます」

「有罪確定か…予定通り…」と伝令に小声で指示するレオン

「銀河の妖精、ミス、シェリル・ノーム！
歓声！モニターに映し出されたシェリル。

マクロスクォーターにバトルフロンティアからの追撃隊が迫る
「おいでなすったわね！」力強いボビー
相手は第4中隊。そしてスカル3と4の姿も
シェリルのノーザン・クロスが流れる
「大統領命令により、あなた方に警告します。直ちに艦を戻してください。発進許可は下りてません」交渉はルカ
「悪いが出来んな」艦長
「どうしてこんな…僕らの敵はバジュラですよ！なのに」
「皆が右を向いていると、つい左から見直してみたくなる性分でな」艦長
「止めたきゃ止めてみろよ！そんな間に合わせの改造した機体で、俺に勝てるつもりならな！」オズマ
「残念です。少佐」呟くルカ

戦闘開始
「フォールド安全圏まで出ればこちらの勝ちだ。全艦戦闘開始」

オズマがルカに砲撃する。それを阻むアルト
「何でだよ？どうしてあんたは」
「相変わらず融通の利かん奴め。だから巻き込めないんだよ」
「ちゃんと答えろよ！」
「気に食わんトップのために血を流すのは趣味じゃなくてな。俺の大事な女たちを守るには、これがベストのやり方なのさ」
「女って…」きっとするアルト「それが大人の言うことかよ！」オズマに引き金を引く
それをかわし逃げるオズマ
「悪いが俺は大人じゃなくて男なんだよ！」
背面に入って迎え撃つオズマ。
「何？」
傍の小惑星に中り、広がる閃光がアルトの視界を遮る
「お前こそ、ただ流されているんじゃないのか？状況に！その時々の感情に！」
視界が戻り対峙するアルトとオズマ。互いに向かって飛ぶ。
「早乙女アルト！お前の翼は何のためにある？」
たがいに発砲し、スレスレでかわす二機。一瞬、互いの顔が見て離脱
「腕を上げたな」
そこでオズマに帰艦する様告げるキャシーの声。「了解」

悔しげなアルト

「アルト、ランカは自分の道を選んだ。俺も、俺自身の道を選ぶ。お前はどこへ行く？」オズマ

フォールドし、、去っていくマクロスクォーター

「くそ～！」アルト

そのままED

フォールドアウトしてくるブレラ機。
「ここが目的地か？」ブレラ
「ううん。きっと…」ランカ
ハッとする二人

直前の星の陰から青く輝く惑星が現れる

緑の大陸、青い海、白い雲。
地表からかなり離れ惑星を一周する白い帯状な環には台風の目のようなものが…
三つの衛星を持つ惑星

「おお、遂に！」以前グレイスと話していた謎の男の声
「たどり着いたわね！」同、女の声
「ええ」グレイスの声
グレイスを襲撃にきた者たちが血を流し転がっている。
そこにパイロットスーツらしきもので身を固めたグレイスが現れる。
「バジュラの真の女王の住まう星。私達の宝島に！」

蘇るランカの記憶
明かされた謎の前にアルトが下す最後の決断とは？
次回「トゥルー・ビギン」


　　
DVD。1は発売中！2は9月26日、3は10月24日発売予定