テーマ:ミステリはお好き?(1430)
カテゴリ:本
MESSIAH
「鴉」で気になり、短編集「メルカトルと美袋のための殺人」を読み、みっつ君さんに教えていただいて辿り着いたメルカトル鮎シリーズ最初の本。 麻耶氏のデビュー作でもあり、シリーズのオープニングを飾る本でありながら、"メルカトル最後の事件"とはこれいかに!? タイトルでまず驚きました。 最初で閉じていた(結末が出され、幕引きがなされていた)んですね。 これを読んでからシリーズを読み進めると、また違った思いをもって読めそうです。 地元図書館にはこの本しかなかったので、以降(他館より)取り寄せで、亀の歩みの読書になりそうですが…。 ミステリ初心者で、海外ミステリはほとんど未読の私には古典ミステリへのオマージュとされる見立て、トリックの素晴らしさに感銘を受ける事は(元ネタを知らないので)出来ないのが残念でしたが、 知らずとも、二重、三重に張り巡らされた推理の罠、どんでん返しは十分に楽しめました。 既読の本でのメルカトルの"悪魔的"性格が最後は自分を滅ぼす鍵になっているとは! 探偵、名探偵よりも探偵であった"彼"にも驚かされ、そういうのも"あり"だなと楽しみました。 探偵・木更津悠也は今鏡伊都の依頼を受け、作家である香月実朝と共に蒼鴉城に住む彼を訪ねるが、到着と同時に彼の死を知る。 それは今鏡家を襲う連続殺人事件の幕開けだった。 木更津が出した推理が覆され、彼が山ごもりしたそのとき、名探偵・メルカトル鮎が現れる― 木更津が推理する第1部、メルカトルが現れて怒涛の結末になだれ込む第2部の二部構成。 今鏡家 多侍摩~今鏡家を大きくした男。死去。 絹代 ~多侍摩の妻。死去。 伊都 ~多侍摩の息子。 有馬 ~伊都の息子。 加奈絵~有馬の娘。白痴。双子。 万里絵~有馬の娘。白痴。双子。 畝傍 ~多侍摩の息子。 菅彦 ~畝傍の息子。 霧絵 ~菅彦の娘。結婚できなかった母は外国人。最近、菅彦に引き取られ日本へ。 御諸 ~多侍摩の息子。死去。 静馬 ~御諸の息子。 夕顔 ~御諸の養女。 椎月 ~多侍摩の娘。駆け落ち後、所在不明。 久保ひさ~家政婦 山辺民生~作男 木更津悠也~京都在住の探偵 香月実朝 ~私 辻村~木更津と知己を持つ警部 メルカトル鮎~大阪で活躍する名探偵 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 11, 2006 02:55:22 PM
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