カテゴリ:本
魔法の声・魔法の文字の作者が贈るヴェネチアを舞台にした物語。
両親亡き後、弟と引き離されるのを嫌いドイツの伯母エスターの下から逃げ出したプロスパーとボー。 彼らは子供らで暮らすヴェスペ、リッチオ、モスカに助けられる。 ヴェスペらも「どろぼうの神さま」を自称する少年スキピオを頼っていた。 エスターがヴェネチアの探偵ヴィクトールに甥っ子探しを依頼したこと、 スキピオに伯爵を名乗る男から盗みの依頼が入ったことから物語りは二転三転しだす。 大人と子供の化かし合い、裏切り、どんでん返しと目がはなせない! 子供時代を懐かしむ大人、だが、子供の頃は早く大人になりたかったって思っていたののでは? そんな心理を上手く描きながら、謎解き、冒険、友情、家族との葛藤、希望、魔法が交じって展開する物語に引き込まれた。 ―ネタバレありの登場人物紹介―*はその後 廃墟となった映画館ステラで暮らしていた子ども達 ・プロスパー ~12歳の少年。ドイツからヴェネチアへ。弟を守る。 ・ボー(ボニファツィウス)~5歳。プロスパーの弟。天使のような容姿。 ・ヴェスペ ~ヴェスペはスズメバチの意。本名はカテリナ・グリマーニ。*兄弟らとイダの家で暮らすように。 ・リッチオ ~ハリネズミのような頭をしている。*モスカとカスッテロ地区の倉庫で暮らすことに。 ・モスカ ~釣りや工具いじりが好きらしい。*漁師の仕事を見つける。 ・スキピオ ~どろぼうの神様を名乗るが、実は裕福なマッシモ家の息子。映画館も父親の持ち物だった。*魔力のあるメリーゴーランドに乗り、青年となり、家を出、ヴィクトールの助手となる。 ・ヴィクトール・ゲッツ~探偵。エスターから依頼を受けるが、ボーに情を移し、彼らに協力する。 ・イダ・スパヴェント ~伯爵の依頼の品を持つ女性。孤児院にパイプを持ち、写真で生計を立てている。幻のメリーゴーランドを見るため、泥棒に入った子供らに協力する。 ・バルバロッサ~表向きは土産物屋を営むいけ好かない男。裏ではスキピオらの盗品を買い取ったりもする。*メリーゴーランドにより子供になってしまった彼はスキピオの策略に乗り、エルネストと名を変え、エスターの養子となることに。 ・伯爵(レンツォ)~スキピオに魔法のメリーゴーランドの最後のパーツの盗みを依頼。妹と共に子供に戻る。 ・エスター・ハルトリープ~プロスパーらの伯母。ボーの容姿に魅了されるが、自分の望むいい子ではなかったと養子にすることを断念。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 18, 2007 02:22:09 PM
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