チャウチャウ犬とガナガナゼミ
我が亭主殿は埼玉に住んでいたときは河内弁を殆どしゃべっていなかったのだが、河内に帰ってきた途端、河内弁まるだし~の河内のオッサンに戻った。まあ、生まれ育った言葉だからその環境に戻れば当然である。それにしても、関東弁になれた私の耳には、親戚の集まりなどで河内弁バリバリの会話を聞くことは新鮮といえば新鮮である。…と、ときに相当耳障りでもある。特に男性の会話を聞くのは苦手であった。で、ちょっと『なにが気になるのか』考えてみた。女性はともかく、河内のオッサンの会話には「ちゃうちゃう」「~がな」がとにかく多い。「ちゃうがな、ちゃうがな」である。このせわしなさが気になってしまうのだ。私は、河内のオッサンは『チャウチャウ犬』で『ガナガナ蝉』であると定義することにした。『あ、またパパがチャウチャウ犬やっている』『お~、寒いのにガナガナ蝉出現!』そう思えてきたら耳障りではなくなったのだから不思議なものだ。